池本克之です。
2025年、企業の多くが
慢性的な人材不足に直面している。
人手が限られる中で、
プレイングマネジャーの役割は
ますます重要性を増している。
実際、管理職の約7割が
「自ら売上をつくりながら
部下を育成している」と
答えている統計がある。
いわば「自分でやって、自分で育てる」という
二重の責任を負っているのが、
いまのプレイングマネジャーの
実態である。
しかし、ここに大きな課題がある。
プレイヤーとして走りながら
マネジャーの責務を果たすのは、
想像以上に難易度が高い。
業務量が肥大化し、
平均帰宅時間は20時を過ぎる
ケースも珍しくない。
家庭とのバランスが崩れ、
精神的な余裕を失っていく、しまいには
精神的に病んでしまうマネジャーもいる。
会社でも家でも休まらず、
結果としてパフォーマンスが
落ちていくのだ。
では、どうすればよいか。
まず「時間で切り分ける」ことが大事だ。
たとえば
毎朝9時〜11時は
部下の育成・組織運営に集中、
午後は営業現場、クライアントと会う、
といったスケジュール感だ。
プレイヤーとマネジャーの時間を
あらかじめ区切って行動する。
これはシンプルだが
非常に有効な手法だ。
タイムマネジメントは習慣であり、
ルール化すれば必ず整っていく。
また、業務の切り分けだけでは不十分だ。
根本的な解決策は
「部下に仕事を任せること」である。
マネジャーが全てを抱えていては、
組織は育たない。
任せることで部下の成長を促し、
結果として
マネジャー自身の時間も生まれる。
この信頼と委任の循環をつくることが、
現代型マネジメントには欠かせない。
プレイングマネジャーは
会社にとって極めて価値の高い人材である。
その存在が潰れてしまえば、
組織の屋台骨が揺らぐ。
だからこそ、時間を味方につけ、
任せる力を磨くべきである。
まずは最初の一歩、
時間を「分けて使う」ことから
始めてほしい。
それが、
自分自身の精神的余裕を取り戻す
第一歩となる。
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