メルマガバックナンバー

2019年2019/12/16

出世はステータスではない

池本克之です。



いまは、出世欲が乏しい部下が
増えている。


例えば、仕事ができるから
リーダーを任せようとすると、

途端に
「私がやらなくてはいけませんか?」
などと言って、渋ることすらある。


株式会社クロス・マーケティングが
2015年に実施した
「若手社員の出世・
昇進意識に関する調査」によると、


若者の15.8%が
「出世はしたくないと思っている」


43.4%が
「出世にはあまりこだわっていない」
と答えている。


じつに、6割の若手社員が
出世を望んでいないことがわかる。


その理由として、

・責任の範囲が広がるのが嫌だから
・出世をしても給与・年収が
それほど上がらないから
・ワークライフバランスのとれた
生活をしたいから


というもの。


ようするに、
責任を取ることは避けたいし、
その責任が重くなるだけで
収入がさほど上がらず、

しかもプライベートを犠牲にして
働かなくてはならないことが
割りに合わないと考えているわけだ。


これは、若者が現実を見据えている
ということでもある。


それに、この結果は
自分の周りにいる上司が
魅力的に映っていない、

というのも
関係しているのかもしれない。


部下の中には
一緒に働いている上司を見て、
「ああはなりたくない」
とモチベーションを下げている人もいる。


昔は出世すること自体が
ステータスになっていたが、
いまの若者たちにとって
出世はステータスではないのだ。



また、いまの若者の多くは、
お金や役職にこだわらない代わりに

「人の役に立ちたい」とか
「感謝される仕事がしたい」という
心の満足を重視する傾向もある。


なので、このような部下に対して
出世願望を刺激してもまったく意味がない。


「頑張れば出世できるんだぞ。
チャンスを逃すなよ」
というような精神論で部下を動かすのは
無理だと思ったほうがいいだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


では、出世欲がない部下は
どのように動かせばいいのか?


それは、

彼らがストレスなくできる仕事に
取り組んでもらう。


それで十分。


そこで成果を積み上げながら
達成感を覚えるうちに、
うまくいけば上昇志向も
芽生えてくるかもしれない。



このような部下たちも
決して能力が低いわけではない。


部下がどんな価値観を持っているのかを
しっかりと把握し、
その上でマネジメントしていけば
うまく動かすことができる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


部下の中には、
出世欲が乏しい人もいる。


だからといって、
それが悪いわけではない。


大事なのは、
部下がどのような価値観の
持ち主なのかをよく把握し、
それに合った仕事を任せることだ。


これができれば、
お互いにストレスなく
仕事を進めていくことができる。



出世欲がない部下を
どのように動かしたらいいのか?


そう悩んだ時には、
今日、お話したことを
参考にしてみてほしい。



PS
部下のマネジメントで悩んでいる人は、
これもお役に立てる。

https://myasp.pajaposs.com/l/m/q8ixEdmMYe4sGx

自律成長型組織に変える方法 メルマガ登録

池本克之とは

Contact

お電話かフォームにて
お気軽にお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております。

お電話でのお問い合わせ

00-000-0000

お電話受付時間:10:00~17:00

メールでのお問い合わせ

お問い合わせ

TOP > News一覧 > News

pagetop