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2019年2019/07/01

話半分という考え方

会話


池本克之です。


仕事をしていて、
自分の考えが伝わらないと
思ったことがある人は多いだろう。


上司の中には、
自分が指示したことを
できなかった部下に対して、
こんなふうに説教する人もいる。


「俺の話、ちゃんと聞いているのか!」


「申し訳ありません。
聞きそびれていました…」


「何やってるんだ!
あれほど言ったじゃないか!」


しかし、これは
部下の間違いではない。


そもそも聞きそびれさせた
上司に非がある。


こう言うと、
少し厳しく感じるかもしれないが、


人の上に立てば立つほど、
上司は部下に対する
コミュニケーションに対して
責任が生じてくる。


コミュニケーションの齟齬から
ミスが生じたのなら、
それは「伝わっていない」ことに
気づかなかったということだ。


なので、伝えた側のミス
ということになるだろう。


このような「伝わらない」を
避けるために、


人の上に立った人間は、
自分のコミュニケーション力を
高めなければならないし、
また、相手に逐一確認する
作業も続けなければならない。


実はこの考え方は、
私がかつて保険会社に勤めていた時に
教わったものである。


保険会社とはソニー生命で、
教えてくださったのは
当時会長だった盛田正明さんだ。


盛田さんは、ある会議で
話半分ということを
おっしゃっていた。


というのも、
話がどれくらい人に伝わるかは、
平均しておよそ70%くらい。


伝言ゲームなどでもわかる通り、
実際に普通のコミュニケーションで
30%部分はすれ違ってしまうと
いうわけだ。


例えば、私があなたに
何かを伝える。


それをあなたが
また別の人に伝えるとしよう。


この時の話の伝達度は、
70%のまた70%なので、49%。


これが話半分の現実なのだ。


もちろん、話半分になってしまえば、
仕事の成果は著しく落ちてしまう。


さらに、間に何人もの人が入ることで、
話の伝達度は落ちていくだろう。


たとえ重要なことを
伝えていたとしても、
最後にはその重要な部分が
抜け落ちている場合もある。


それが原因でミスが起きたり、
トラブルが発生してしまうことも
あるのだ。


なので、人に何かを伝える時には、
70%以上伝える努力をしないと
いけないし、


経営者であれば、
極力100%を伝えられる
コミュニケーションのプロに
ならなければならない。


では、どうしたら
70%以上伝えられるように
なるのかというと、


どんな伝え方をすれば
相手が理解しやすいのか、
ということを知る必要がある。


そして、それに合わせることが
大切だ。


例えば、
口頭で言っただけで伝わる人もいれば、
文章にした方がわかりやすい、
という人もいる。


または、絵に書くことで
理解しやすくなるという人もいる。


実は、私も物事を理解する時には
イメージでないと頭に入らない。


なので、問題ごとがあると、
いつもそれを図にする。


いわば
「ビジュアルにすることによって
論理を組み立てるタイプ」なのだ。


このように、人によって
理解しやすいもの、理解しにくいもの
というのがある。


まずはこれを理解して、
口頭で伝わらなければ
他の方法で伝えてみるなど
工夫が必要になる。


とにかく重要なことは、


どのような方法を使ってでも
必ず相手に伝わるようにする、
ということ。


仕事をしていて、
自分の考えが伝わらないと
思ったことがある人は多い。


もし、これを読んでいるあなたも
「自分の考えが伝わらない…」
と感じているのなら、


相手にとって
適切な伝え方になっているかどうか、
確認してみてほしい。


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