池本克之です。
働いている人の中には、
仕事を管理するのではなく、
人を管理している人が
まだまだ多いのではないでしょうか。
「そんなの当たり前じゃないか」
と思う人もいるかもしれませんが、
仕事ではなく人を管理していると、
組織の雰囲気が悪くなるだけでなく、
お互いの信頼関係までもが
崩れてしまう恐れがあります。
人を管理しなければと思っている人の中には、
部下が自分の考えた通りに
仕事を進めないと気が済まない、
という人が多いようです。
部下を疑い、警戒しながら
部下が作業をしている最中に
パソコンを覗き込み、
「ここの書式が違っているじゃないか」
と、細かくチェックを入れる人もいます。
こういった上司は、
部下にとってストレス以外の
何物でもありません。
常に監視されていると感じ、
気が休まらないだけでなく、
怒られるのではないかと怯えながら
仕事をするようになります。
こうなると、部下は自分の力を
最大限に発揮できなくなり、
ミスの原因にもなります。
また、このような状況に対して、
イライラを募らせる部下もいるでしょう。
「いい加減にしてくれよ」
と思いながら仕事をしていては、
やはり力を発揮できません。
上司としては、
「細かく指導したほうがミスを防げるから、
部下のためになる」
と考えているのかもしれませんが、
度を過ぎた指導は、
監視と同じレベルになってしまいます。
そうなれば、
部下の信頼を失うことにもつながります。
仕事を管理せずに、人を管理していると、
部下に出してほしい成果を
出してもらいにくくなるのです。
自分では良かれと思ってやっていても、
それが悪い結果を招くこともあります。
このような事態を避けるためには、
人を管理するのではなく、
仕事を管理することが重要です。
実際、僕自身も
部下を管理していませんし、
その必要もないと考えています。
仕事が計画通りに進んでいるかどうかが
わかれば、それで問題はないのです。
要所要所で進捗状況を報告させ、
仕事が順調に進んでいれば、
余計なことは言わずに
そのまま部下に任せています。
計画通りに進んでいない場合には、
詳細な打ち合わせを行い、
軌道修正のために、
ときには細かな指示を出すこともあります。
これが、「仕事を管理する」ということです。
仕事を管理せずに、人を管理してしまうと、
組織の雰囲気が悪くなるだけでなく、
出したい成果も出しにくくなります。
このような状況を防ぐためにも、
今一度、「自分は人を管理していなかったか?」
確認してみてほしいと思います。
それが、組織がうまく機能するための
大きなポイントになるのです。
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