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2025年2025/07/23

ブランドを背負う

池本克之です。

人間は、外見よりも中身が大切だ。

どんなに容姿が整っていて、
奇麗で立派な服装をしていても、
性格や能力が良くなければ、
人間としての評価は低い。

そんなことは、私たちは100も承知だ。

それなのに、私たちはどうしても、
人の外見に影響されてしまう。
特に、第一印象のインパクトは、
実際、かなり大きい。

これは、心理学では「初頭効果」と呼ばれ、
最初に受けた情報が最も人の記憶に定着しやすい、
ということが、科学的にも明らかにされている。

一流の経営者は、とうにそのことを知っている。
そして、それを常に意識している。

社長の外見や服装は、
組織の第一印象という、
大切な責任をまとっているのだ。

社長が清潔で真面目な印象であれば、
その会社全体も、清潔で真面目にちがいない、
と私たちは想像しがちだ。

また、社長が自由でユニークな印象であれば、
その組織も自由でユニークな仕事をするのだろう、
と想像してしまう。

衣料品や雑貨のセレクトショップ、
ビームス(BEAMS)の設楽社長は、
普段は、次の日に会う人のことを考えて、
前日にコーディネートを決めているそうだ。

しかし、昼は銀行で融資の話をし、
その足で夕方はアーティストたちと打合せ、
という日も、仕事上どうしてもある。

アーティストを意識した、
くだけた服装で銀行へ行けば、
「この人に融資して大丈夫か?」
と思われるだろうし、

銀行を意識した、
お堅い服装でアーティストに会えば、
「この人に、自分たちの感性は、
わからないだろうな」
と思われてしまう。

そこで、どうしたか?
昼間はネクタイを締めて銀行へ行き、
夕方はネクタイをストールに変え、
帽子を被って変化を付けたそうだ。

銀行ではきちんとした印象を与え、
融資を受けることができたであろうし、
アーティストとの打合せでは、
打ち解けて良い成果が出ただろう。

私はここで、
「だから社長は、様々な場面に対応できるよう、
ストールや帽子などのアイテムも揃えるべきだ」
と言いたいのではない。

そこまでして、外見に気を遣うことが、
「相手への礼儀」だと考えるその意識。
それこそが、一流の社長・経営者であり、
見習うべき姿勢だと言いたいのだ。

社長や経営者というのは、
仕事に対する姿勢や考え方と同様に、
外見や行動もその組織を代表するものとなる。

対外的な影響ばかりでなく、
社内にも同じ効果が発生する。

自分の組織のトップである社長が、
どんな服装や髪型をしているか、
どんな物を持ち、どんな香りを発しているか、
部下たちのアンテナは敏感だ。

社長が仕立ての良い服を着ていれば、
「やっぱり、社長は着る服も一流でカッコイイな」
と憧れるだろうし、

品の良いカジュアルスタイルをしていれば
「普段着もオシャレでいい感じだな」
などと親近感を覚えるだろう。

スタッフたちは、仕事上の指示だけでなく、
服装や振る舞いなどについても、
社長や経営者の影響を受ける。

そういう現象が、
組織に一つのカラーを生む。
それがすなわち、
ブランドである。

私達社長は、
常に見られ、評価され、
周囲に影響を与えているということを、
自覚しているべきだ。

社長の存在そのものが、
会社のブランドなのだ。

自分の部下に良い影響を与え、
仕事相手に良い印象を与える。
そんな存在でありたいものだ。

(参考)
Men's Fashion,THE NIKKEI MAGAZINE

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