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2025年2025/04/16

初期対応が会社を救う

池本克之です。

私たちは誰でも、
人に褒められたい。
いい姿を見せたい。

失敗や悪い結果は、
人に言いたくないし、
自分自身でも目を背けたくなるものだ。

会社でも、部下はいつも、
上司に褒められたい、
良い成果を報告したい、と思っている。

ミスや悪い成果は、
できれば言いたくないのが、
人間の心理というものだろう。

「上司に怒られるだろう…」
「自分の評価が下がってしまう」
「ミスの責任を取らされるだろうな…」

このような考えが起こり、
ごまかしたり、後回しにしたりして、
悪い事からなるべく遠ざかろうとするものだ。

しかし、
その考えは捨てなくてはならない。

どんなに小さくても、
トラブルや悪い傾向が確認できたら、
すぐに上司へ報告することが、
組織においてはとても大切だ。

そうしなければ、
いずれ大きな問題に発展し、
組織全体が危機にさらされる可能性も、
十分にあり得るからだ。

ガンなどの病気を例にとって考えれば、
わかりやすいだろう。

早期発見ができれば、
治癒率が高く、死亡率は低くなる。

早期発見ができれば、
再発や転移のリスクは少なく、
治療法や病院の選択肢も多い。

それゆえ、早期発見ができれば、
心理的なダメージはそう大きくなく、
治療費も安く抑えられる。

だが、検査や治療を受けず、
何となく体の不調をごまかし続けていたら、
どうなるだろう?

取り返しのつかないことになるのは、
皆さんも容易に想像できるだろう。
会社にも、これと同じことが言える。

仕事でのミスや小さな綻びを、
上司に報告せずに放置すれば、
会社の生命が危機にさらされることになるのだ。

だから、早期発見と、
初期対応がとても重要になってくる。
だが、どうすればよいのだろうか?

それは、スタッフたちが、
ミスやトラブル、クレームなどを、
ためらうことなく、速やかに、
上司へ報告できる環境を作っておくことだ。

そして、
悪い事が起こった場合、
どのような行動をとるのが適切なのか、
初期対応がどれほど大切なのか、
社長が繰り返し教え、
スタッフたちに浸透させることが大切だ。

「ミスは誰にでもあることだ」と、
皆が理解していれば、報告もしやすい。
そういう風土を作るのは社長や経営者だ。

何か問題が発覚したら、皆揃って、
迅速にリカバリーする方向へ動けるような、
体制づくりをしたいものだ。

社内の小さな問題を見逃さず、
組織の健康と成長を支えることも、
社長として、重要な務めだと考えている。

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