経営者の趣味は筋トレ?

池本克之です。


私は、だいたい週に1回
筋トレに行っている。


筋トレを始めた理由は、
身体づくりの方向性を変えた方がいいと
考えたからだ。


というのも、
以前までは趣味と身体づくりを兼ねて
ずっとマラソンをしていたのだが、


左の股関節を痛めてからは
あまりハードに走れなくなってきた。


私は今50代で、
この年齢で月間300kmも
400kmも走っていれば
どこかを痛めるに決まっている。


特に、骨や関節はケガをしやすくなる。


そのような自分の身体の変化を
認識してからは、
骨や関節を支えている
筋肉を鍛えるほうに
シフトしたほうがいいと考えた。


そんな私の筋トレのコーチは、
ムキムキのボディビルダーで、
アメリカのボディビル大会で
チャンピオンにもなった人である。


筋肉や身体のメカニズムを
きちんと理論的に教えてくれるので、
身体のトレーニングだけではなく、
自分の身体を知るという意味でも
勉強になる。


筋トレと聞くと、
オリンピックの重量挙げのような人が
出てきて、


重たいものを
ガッチャンガッチャンいって
持ち上げるというようなものかな…
と思われる人もいるかもしれない。


しかし、大切なのは、
姿勢とフォーム。


正しいフォームで
正しい重量を挙げなければ
筋肉はつかないし、


間違ったフォームで
トレーニングしていると
ケガにも繋がってしまう。


また、中には、
筋肉ムキムキの人が朝から晩まで
トレーニングしているのではないか?
とか、


私もよく
「週に何回行ってるんですか?」
と訊かれるが、


おそらく、想像では
「毎日行ってるんでしょう?」
とか、


「2日に1回、2時間とか3時間とか
きついトレーニングをして、
それでそういう体つきになったんでしょう?」


というふうに
思われているのだろう。


だが、実際は、
スタジオに行っても
早ければ30分ぐらいで終わる。


どうしてそんなに早いのに
筋肉がつくのかと言うと、


先ほども話したように、
まずは正しいフォームで
正しい重量を挙げること。


そして、それ以外にも
大事な考え方がある。


それが、
筋トレは長い時間かけてダラダラ
やるのではなく、


最大パワーで短時間で行う、
というものだ。


筋トレは、
最大パワーで短時間行うのが
理想だと言われている。


その短時間というのは、
具体的には「7秒」。


つまり、
「最大のパワーで7秒間、
鍛えたい筋肉を使う」のが
最も効率的な筋トレなのだそうだ。


筋トレの本質は、
長時間かけて回数をこなすのではなく、
いかに短時間で最高のパフォーマンスを
出せるかなのである。


そして、このような考え方は
仕事にも通じる部分がある。


仕事もダラダラと長い時間かけて
するよりも、
できるなら短時間で成果が出たほうがいい。


筋トレと同じように、
仕事にも力の入れどころと
抜きどころがある。


そこを見極められるようになれば、
短時間で効率よく
結果を出すことができるようになるのだ。


さて、私たち社長には
関係ないかもしれないが、
世間では明日からお盆休みという人も
いるだろう。


休みだからといって
ダラダラ過ごすのではなく、
休みだからこそ普段できないことをする。


それは、遊びでも趣味でも
情報収集でも、


なんであったとしても、
その時間が普段のオンタイムの
パフォーマンスを上げることに繋がる。


ぜひ、貴重な時間を無駄にせず、
お互い有意義な時間を過ごしていこう。


採用面接で注目すること

池本克之です。


自分で考えて行動できるかどうか、
これを見極めるために
私は採用面接で失敗体験や成功体験を
伺うことがある。


私が見ているのは、
「そこから何を学んだのか?」
ということだ。


特に注目しているのが
失敗談。


しかし、失敗談をきちんと語れる人は
意外と少ない。


どうしてかと言うと、
それが「失敗だった」と
本人が思っているからだ。


「失敗だった」ではなく、
そこから何かを「学んだ」と
思っていない限り語れない。


あるいは、
失敗の原因を他人や環境のせいに
している人も学ぶことはない。


失敗から学んでほしいのは
失敗しない方法論ではなく、
結果を出すために
自分に必要なものは何か?
ということだ。


環境にマイナス要因があったとしても
それを乗り越えるために
自分はどうしたらいいのか?


例えば、忙しくて時間がないなら
どうやって時間を作るか?


そこを考える力、考えようとする姿勢が
大切なのだ。


誰にだってうまくいかないことはある。


しかし、そこで
どうしてうまくいかなかったのか?
何がよくなかったのか?
というところを考えない限り、
次に活かすことはできない。


失敗したからと言って、
そこで立ち止まってしまえば
それ以上成長することはない。


なので、仮に
部下が失敗したと言ってきた時にも、
ただ怒るのではなく、


どうしてそうなったのか?
何が原因だったのか?
どうしたらうまくいくようになるのか?
という部分を考えさせるのがとても重要だ。


怒るだけでは何も解決しない。


怒られた方もシュンとするだけで
怒られたことだけが記憶に残る。


これでは、
どうしてそうなってしまったのか?
ということを考えないだろう。


そうではなく、
部下にしっかりと考えさせ、
次は失敗しないように
今回の失敗を次に活かしてもらう
ことの方が大切だ。


それがお互いにとってもいい。


私は、どんなモノや人からでも
学ぶことはあると考えている。


失敗を失敗で終わらせないために、
自分の頭で「どうしたらいいのか?」
ということを考える人を
育てていかなければならない。