要領が悪い部下への対処法

池本克之です。


あなたの周りには、
仕事をしていて
「要領が悪いな…」
と思う人はいないでしょうか?

要領が悪いと
仕事が遅くなったり、
期限を守らずに
周りの人にまで迷惑がかかる
場合があります。


そうなると、
全体のスピードまで
落ちてしまいます。


また、上司は
その部下のカバーをしなければ
ならなくなるので、
上司の仕事が増えたり
時間を取られることにもなってしまいます。


要領が悪くない人からすれば、
とてもストレスに感じるでしょう。


そんな上司の中には、
要領が悪い部下に対して


「〇〇さん、
もう少しペースを上げてくれないかな?
もうちょっと手際よくやるように
頑張ってみて」

と言う人もいます。


もちろん、言った本人は
叱ったつもりはありません。


だが、もしこれを言った相手が
いまどき部下だったとしたら、


「はい…」と言って
そのまま萎縮してしまってはいませんか?


どうしてか?


それは、言われたことに対して、
「自分はできていない…」
「自分はダメなんだ…」
と考えてしまう傾向にあるからです。


そして、
どうすれば手際よくやれるのか
分からなくても悩み続け、
そのうち自己嫌悪に陥ってしまいます。


一体どうして、
いまどき部下はこのような状態に
なってしまうのか?


それは、叱られるのに
慣れていないからです。


こちらとしては
叱っているわけではなくても、
言い方や口調によっては
叱られていると捉える場合があります。


それくらいナイーブな世代なのです。


「手際よくやる方法が分からないのなら
訊けばいいじゃないか」
と思う人もいるかもしれませんが、

いまどき部下は
人に対して必要以上に遠慮する
傾向があるのです。

少しでも忙しそうだと思えば、
話しかけるのをためらうのです。


それが、いまどき部下の実情であり、
まずはそれを理解してあげることが
大切になります。


そして、
要領が悪いと感じている人に
対しては、

どうしてそうなっているのか?
何が大変だと感じているのか?

ということを
訊いてあげるといいでしょう。


もしかしたら、
こちらが思っているやり方の方が
早くできるかもしれないし、


何か困っていることがあれば
助けてあげることもできるからです。


大切なのは、
「もうちょっと手際よくやるように
頑張ってみて」
と言うだけではなく、

どうしたら早くできるように
なるのか?ということを
一緒に考えてあげることです。


そのような中で、
部下も気付くものがあるかもしれません。

「あぁ、そうしたらもっと早く
できるのか」
「その方法いいな!」
と思う場合だってあるでしょう。


それが部下の成長に繋がるし、
それだけではなく、


「〇〇さんは、
僕(私)のことを考えてくれている」
というのが伝わり、
信頼関係も少しずつ構築されていくのです。


部下の中には、
要領が悪いと感じる人も
いるかもしれません。


しかし、特に
いまどき部下に関しては
私たちとは違い、

自分に自信がなく、
人に対して必要以上に
遠慮する傾向があります。




これらの特徴をまずは理解して、
これからの会社の将来を担う
いまどき部下を
上手に動かしていきたいものです。


部下の成長を害する仕事の任せ方

池本克之です。


「7つの習慣」の第3の習慣に、
「重要事項を優先させる」
というのがあります。


私たち人間は、
ついつい緊急性が高いものに
多くの時間を使いがちになります。


例えば、締め切り直前のタスクや
クレームへの対応などです。


もちろん、
これらも重要に違いありません。


特に、クレームなどは
お客様に迷惑をかけているので
今すぐに解決しなければならないことです。


しかし、人生の中には
『緊急ではないが重要なもの』
というのがいくつもあります。


例えば、人間関係作りだったり
準備や計画、健康を維持するための
運動だったりということです。


実際、私も第3の習慣の
「重要事項を優先させる」
というのには賛成で、
それが仕事であれば
緊急度よりも重要度を優先させるべきだ
と考えています。


そして、それは
自分の仕事だけではなく、
部下に任せる仕事も同じです。


上司の中には、
ついつい納期が迫っている資料を
部下に作成させたり、
締め切りが明日に迫っている経費精算の
書類を作ることを
お願いする人もいるかもしれません。


すると、部下も必死になって
やり遂げようとします。


特に、素直な人は
言われたことはすべてしようと
するでしょう。


しかし、
緊急度が高いものばかりを
お願いしていると、
部下自身が重要だと考えているものに
時間を使えなくなってしまいます。


すると、それが原因でストレスがたまり
気持ちに余裕がなくなって
仕事へのモチベーションも
低くなりやすくなります。


もちろん、短期的にみれば
納期が迫っている資料を部下に
作成させた方が
目先の利益には繋がるのかもしれません。


しかし、
長期的にみると
部下を成長させた方が
ゆくゆくは企業に大きな利益を
もたらすようになるのです。


目の前の仕事を人に任せるのは
誰にでもできます。


だからこそ、
上司は部下に目の前の緊急度が高い
仕事ばかりをさせるのではなく、
緊急度は低くても
重要度の高い仕事をさせるように
しなければいけません。


例えば、今までは自分が
バックアップしていた仕事を
部下1人に任せる、
あるいは、今までよりも大きな取引先の
担当を任せるなどです。


最初は、少し不安があるでしょう。


しかし、部下のステップアップのために
必要な仕事というものがあるのです。


これから先、部下が成長して
あなたがしている重要な仕事を
もっと任せられるように、


そして、
それによって
将来的に
上司であるあなたの時間を
作り出すために、
あえて今こそ大変な道を選ぶ。


そうした仕事の任せ方をぜひ考えて、
実践していってください。





非効率な会議になる原因

池本克之です。


日本は、
ダラダラと長い会議をする
会社が多すぎる。


会議とは、
何らかの意思決定をする場です。


それなのに、
いつまでも終りの見えないような
長い会議をするのは効率が悪いし、
時間のムダだと考えています。


その時間、
生産性だって低くなります。


また、会議には、
参加者の人件費や光熱費、
設備や備品などの
コストもかかっているのです。


長い会議をして
結論が出ればまだいいですが、
どれだけ長くやっても
何も決まらずに終わる会議もあります。


また、
参加している人の中には、
モチベーションが低かったり、
ほとんど誰も発言しない、
なんてこともあるでしょう。


一体どうして
このようになってしまうのか?


どうして、
ダラダラと長い会議に
なってしまうのか?


その原因は色々あるでしょうが、
その1つに、


会議が終わる時間を決めていない、
というのがあります。

時間を決めていないと
ダラダラと長い会議になり、
次第に参加者のモチベーションまで
下がっていくのです。


一般的に、
人間の集中力が持続する時間は
平均50分だと言われています。


つまり、会議も
50分ないしは1時間を超えたあたりで
全員の集中力が切れ、
見えないロスが出ているのです。


このような状態では、
生産性が高い会議にすることなんて
できません。


その結果、
会議をしたのに何も決まらなかった…
というようなことが起きてしまうのです。


では、どうしたら
このようなことを防げるのかというと、


できるだけ貴重な時間を失わないための
工夫が必要になってきます。


そのために私が普段やっているのが、
「時報を鳴らす」ということです。



会議のときにタイマーをセットし、
30分おきに時報が鳴るようにする。


今は、時間管理用の
スマホのアプリがあるので、
それを使うのが1番簡単でしょう。


途中で時間のカウントがされれば、
「お、もう30分経ったのか」となり、
ダレかけていた会議も
テンポを取り戻せるようになります。


また、時間を参加者に意識させることで
時間内に会議を終わらせようと
集中して議論に参加できるようになります。


さらに、会議の時間を延長しないと
決めておけば、
予定時間内に話を終わらせるために
全員が効率よく話を進めるように
なるでしょう。




会議には、人件費や光熱費、
設備や備品など
実は色々なコストがかかってきます。


多くの時間をかけても、
「何も決まらなかった…」
「今日は何を話したかったんだろう…」
ということにならないために、

もし、会議がダラダラなっていると
感じているのなら、

一度、時報を活用してみることを
オススメします。


会議は、意思決定を行う場。

ぜひ、これを意識して
会議を進めていってください。