社長が絶対にやってはいけないこと

池本克之です。 社長が 絶対にやってはいけないことの1つに、 決めた 「見返り」の条件を、 合理的な理由もなく 後出しで変えてしまう、 というものがあります。 例えば、 「売上1,000万円を達成したら 特別ボーナスを出す」 という約束を スタッフとしたとします。 しかし、 売上1,000万円を 達成したにも関わらず、 新規顧客の開拓が 少なかったことを理由に、 「やっぱり、 新規顧客を あと3人獲得しないと 特別ボーナスは渡せない」 などと、 条件を後出しで 付け加えるのは、 絶対にやってはいけません。 なぜなら、 これをやってしまうと、 スタッフの信頼を 一瞬で失ってしまうからです。 もしも、 売上1,000万円という 目標設定が甘すぎて、 簡単に達成できたとしても、 特別ボーナスは、 きちんと 支払わなければいけません。 実際、 スタッフのモチベーションを 上げるために、 「通期での売上目標を 達成したら 業績賞与を出す!」 と、 スタッフに約束した 会社がありました。 しかし、 期末に その目標を 達成したにも関わらず、 社長は約束を破り、 業績賞与を 出しませんでした。 このとき社長は、 直接本人たちに 理由を説明しようとはせず、 人事担当者に 責任を 押し付けてしまったのです。 そして、 代わりに説明することに なった人事担当者は、 社員が まったく納得できない 伝え方を してしまいました。 その後、 この会社は どうなったかというと、 それが引き金となり、 優秀な若手社員が、 一斉に 辞めていってしまいました。 これを読んで、 どう思うでしょうか。 こんなことになったら、 本当に悲惨です。 しかし、 このようなことは、 現実として 起こります。 私たち社長は、 どんなことであったとしても、 スタッフと約束したことは、 合理的な理由がない限り、 必ず守らなければいけません。 信頼を積み上げるには、 時間がかかります。 ですが、 失うときは 本当に一瞬です。 そして、 一度失った信頼を 取り戻すのは、 時間がかかりますし、 決して 簡単なことではありません。 最悪の場合、 もう 取り戻せないかもしれません。 お互いに 信頼し合っていない組織は、 いずれ崩壊し、 まったく 機能しなくなります。 内部で争いが起こり、 生産性も低下し、 会社の成長など 見込めません。 こんな最悪なことが、 現実として 起こらないためにも、 一度決めた 見返りの条件は、 合理的な理由がない限り、 何があっても 変えてはいけません。 なぜならそれは、 あなたとスタッフが 交わした約束であり、 それを破るということは、 スタッフの信頼を 裏切ることになるからです。

言語化の重要性

池本克之です。 2006年、中国の四川省で、 1084人の高齢者が 世界最多人数による 伝言ゲームをした、 という報道がありました。 最初の言葉は、 「トウガラシは 四川の人を恐れる」 だったそうです。 しかし、 1084人目の人が 発した言葉は、 最初とは まったく違うものに なっていました。 もう、 トウガラシや四川といった キーワードでさえ、 途中で抜け落ちていたのです。 最後の 1084人目の高齢者のもとに 回ってきた時には、 なんと、 「トウガラシは 四川の人を恐れる」は、 「体を健康に」 に変わっていました。 これを聞いた 参加者の間からは、 大爆笑が 沸き起こったそうです。 本当に、 まったく違う言葉に なっています。 どうすれば そうなるのかと 思う人もいるかもしれませんが、 これは、 あなたもご存知の 伝言ゲームで、 口伝えされる言葉が、 最後には 驚くほど変わってしまうことを 示す逸話です。 実際、 これと同じようなことは、 企業や組織でも 頻発しています。 例えば、 リーダーが 「これを現場に 伝えておいて」 と指示しても、 いつの間にか、 その内容が 変わっている、 というのは よくあることです。 もしかしたら、 話の輪から外れた 重要なスタッフも いるかもしれません。 そうなると、 ミスやトラブルが 起きる原因になり、 とても危険です。 また、 組織内で 混乱が起こることも あります。 事業活動で、 内容の変形や漏れが出るのは、 致命傷に なりかねません。 では、 何が原因で こんなことが 起きるのでしょうか。 それは、 企業の理念や 経営計画、 行動指針などが、 明確に 文章化されていないことが 原因です。 そして、 それを共有していない社長が 多いのも 事実です。 このようなものが 明確に文章化されていないと、 働く人たちは、 それぞれの考えや思惑で 行動するようになります。 その結果、 間違った伝え方をしたり、 間違った行動を 取るようになるのです。 このような事態を 防ぐために、 大事なことは きちんと言語化し、 文章化する。 そして、 それをきちんと スタッフと共有する。 これを 徹底するべきです。 あなたの会社では、 理念や経営計画、 行動指針などが、 明確に 文章化されているでしょうか? そして、 それをスタッフと 共有しているでしょうか? これらは、 言ってみれば、 あなたの価値観や 考え方でもあります。 経営をしていく上で、 あなたの価値観や考え方、 想いは とても重要です。 なぜなら、 それを基準に 仕事をしたり、 判断基準になったり、 時には スタッフを鼓舞する 力にもなるからです。 まだ、 明確に言語化できていない という人は、 ぜひ、 時間を取って 取り組んでみてください。 多くの社長が できていないことだからこそ、 やる価値があります。 そして、 いずれそれは、 大きな差となるでしょう。