組織の秩序が乱れる時
池本克之です。
「大将は
心定まらずして
叶はず」
これは、
松下村塾で
伊藤博文や
高杉晋作を育てた
吉田松陰の
言葉です。
「大将が
揺らいでいるときは、
部下がどんなに
優秀でも、
その能力を
発揮することが
できない」
ということを
意味しています。
社長は、
会社のルールや
方針を作り、
それを
啓蒙する
役割を
担っています。
つまり、
「会社としてこうする」
と決めたら、
たとえ
どんなことを
周りから
言われたとしても
決して
曲げてはいけません。
一度
決めたことを
誰かの一言で
簡単に変えていては
周りからの
信頼を得ることは
できません。
もしも、
簡単に
変えてしまえば、
「社長は、
気分次第で
変わる」
「言うことが
コロコロ
変わる」
などと
思われても
仕方ありません。
そして、
その結果、
「何を
考えてるのか
分からない」
と思われるように
なるのです。
あなたが
決めたことに
対して、
仮に
あなたの
右腕や
組織の
稼ぎ頭から
出てきた
意見で
あっても、
決められている
ルールは
守らなければ
いけません。
例えば、
入社3年目の
ルーキーA君を
プロジェクト
リーダーという
大役に抜擢したと
します。
ところが、
そのチームの
ベテラン社員たちは
自分よりも
ずっと
経験の少ない
後輩に
指示を
出されるのを
不満に思っており、
あなたに
対して
進言してきたと
します。
そこで、
ベテラン社員たちの
意見を
受け入れ、
「A君には
まだ早かったから
Bさんにリーダーを
交代してもらい
ます」
などと
言ってしまえば、
自ら決めた
ルールや方針を
変えてしまうのと
同じことです。
これは、
最もやってはいけない
ことです。
これを
やってしまうと、
A君からの
信頼はなくなり、
仕事に対する
モチベーションも
低下します。
また、
せっかく
やる気になっていたのに
チームに
貢献しようと
する気持ちも
薄くなって
しまうでしょう。
一度
決めたことを
簡単に変えていると、
社長への
信頼が下がるのと
同時に、
「どうせ
決めてあっても
機能しない」
「意味がない」
と思われ、
ルールさえも
信頼されなくなります。
チームの
ルールに対する
信頼が崩れてしまえば、
組織の秩序は
乱れます。
人間は、
頭では分かっていても
時に
感情に左右される
場合があります。
しかし、
一度
こうだと
決めたことは
やり通さなければ、
組織は
バラバラの
方向を向いてしまい、
あなたが
実現したいと
思っていることを
実現するのは
とても難しくなるでしょう。
「大将は
心定まらずして
叶はず」
大将が
揺らいでいるときは、
部下が
どんなに
優秀でも
その能力を
発揮することは
できません。
私たち
社長は、
常に
これを
肝に銘じ、
経営を
していかなければ
ならないのです。