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2025年2025/10/08

「退職します」と言った人が暴走するわけ

池本克之です。

「退職します」と言ってきた社員が、
その後おかしな行動を取り始めることがある。

やたらと周囲に愚痴をこぼしたり、
会社や上司の批判をSNSで匂わせたり、
急に横柄になったり。

時には、残されたメンバーの士気を
下げるような言動をとる者もいる。

これは、経営者であれば
一度は経験する「退職者の暴走」である。

なぜ、辞めると決めた人が、
そこまで感情的になるのか。

冷静に考えれば、
静かに去ることもできるはずである。

この背景には
「自分の決断を正当化したい心理」が
働いている。

人は本来、変化を恐れる生き物である。

辞める・離れるという選択に対して、
強い不安と葛藤を抱きがちだ。

だからこそ
「自分が辞めるのは正しかったんだ」と
証明したくなる。

そのために
「この会社はひどい」
「上司に理解がない」
「ここにいても未来がない」
といった理屈を後付けし、
自分を守ろうとする。

つまり、暴走しているのではなく、
“正当化の演出”をしているのである。

経営者としては、
この現象を感情で受け止めてはいけない。

「なんだあの態度は!」と反応すれば、
火に油を注ぐことになる。

むしろ大切なのは、
退職を申し出た瞬間からの
「出口設計」である。

退職者とのコミュニケーションを丁寧にし、
会社として感謝を伝え、
役割を明確にして、
最後の日までの“期待”を言語化する。

人は、期待されているうちは荒れにくい。

逆に「もう関係ない人」という
態度を見せれば、余計に反発する。

また、残された社員にも影響を与えるため、
社内向けには
「〇〇さんにはこれまで貢献いただいた。
次の道を応援したい」
というメッセージをきちんと出すべきである。

退職は裏切りではない。

人生の選択であり、
経営にもまた影響するプロセスである。

去り方のマネジメントこそが、
経営の器を映す鏡であると私は考えている。

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