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2025年2025/08/06

“いまやるべきこと”の見極めが、経営の質を決める

池本克之です。

仕事に追われている。
時間が足りない。
やるべきことが多すぎる。

こう感じている経営者は少なくない。

だが私の経験上、
やるべきことが「多い」のではなく、
「見極めができていない」ことのほうが、
問題の本質である。

では、
“本当にいまやるべきこと”とは何か?

この判断を誤ると
いくら頑張っても成果が出ず、
やった感だけが残ることになる。

私が意識している見分け方の第一は
「未来に影響を与えるかどうか」である。

今やっている仕事が、
3ヶ月後・半年後・1年後の会社に
どんな変化をもたらすのか。
単なる今日のタスクなのか、
それとも未来への布石なのか。

それを判断基準とする。

未来につながるものこそ
「経営者がやるべき仕事」であり、
緊急度が低くても
先に手をつける価値がある。

第二に、
「自分にしかできないことかどうか」である。

報告書の確認や
ルーティンの承認などは、
部下に任せられるかもしれない。

だが、組織の方向性を定める、
重要な人事を決める、
大きなパートナーとの交渉に臨む、
これらは、
経営者にしか担えない仕事である。

つまり、“本当にやるべきこと”は
「未来 × 経営者固有性」で見極める。

忙しいときほど、
“緊急だけど重要でないこと”に流されやすい。

目の前の数字、
メール対応、
クレーム処理

もちろん放置はできないが、
そればかりに時間を奪われては、
戦略も組織も育たない。

優秀な経営者は
「急ぎではないが、重要なこと」
をあえて先にやる。

それが、将来の余白と成果をつくっている。

私はスケジュールに、
“空白の時間”を意図的に入れている。

考える時間である。
考えることも、
「いまやるべきこと」の一つだからだ。

考えずに動き続ける経営者は、
やがて方向を見失う。

“何をしないか”を決めるのも、
大事な経営判断である。

また、第三者の視点も有効だ。
私は定期的に自分の師匠としている、
信頼する人との対話を設け、
自分の動きが本質をとらえているか確認する。

自分ひとりの思考では、
時に視野が狭くなる。

だからこそ、他者との対話は、
“本当にやるべきこと”の
輪郭を浮き上がらせてくれる。

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