池本克之です。
いま、企業の成長において
「現場力」
「分散された意思決定」は
避けて通れないテーマである。
以前、僕がコンサルに入った企業に
いわゆる「カリスマオーナー」がいた。
彼は確かに魅力的だったし、
行動力もあり、
社員の前では常に強い
「リーダーシップ」を発揮していた。
しかし
その会社が
「オーナーの器を超えて成長する未来」は
どうしても描けなかった。
なぜか?
理由はシンプルだった。
オーナーがいなければ、
社員は何一つ決められない。
まるで全社員が彼の指示を
待っているような組織文化が、
深く根を張っていたのだ。
彼のカリスマ性が、
組織の思考停止を招いてしまっていた。
2025年の今、
ビジネスの環境は日々変わる。
一人のリーダーの判断だけでは追いつかない。
むしろ、現場で何が起きているかを
一番知っているのは、
最前線にいる社員たちだ。
意思決定が遅れれば、
チャンスを逃し、競争に負ける。
そして何より、
社員たちは
「自分の意見が必要とされていない」と
感じるようになる。
そうなれば、やりがいも生まれないし、
離職にもつながる。
誤解しないでほしい。
カリスマ性そのものが悪いのではない。
ただ、それが
「全部自分で決めなければいけない」方向に
働いてしまうと、組織は脆くなる。
これからの社長に求められるのは、
「自分で全部決める」ことではなく、
「社員が自ら動けるように、
問いかけ、場をつくり、支えること」
ではないだろうか。
トップダウン一辺倒の時代は終わった。
意見を引き出し、
力を信じ、
組織全体が目的に向かって動く。
そんな“共創”のチームをつくれる社長こそが、
次の時代をリードしていくはずだ。

お電話かフォームにて
お気軽にお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております。

お電話受付時間:10:00~17:00