メルマガバックナンバー

2025年2025/10/11

大事なことほど“ゆっくり”伝える

池本克之です。

私は意識していることがある。

それは、
大事なことほどゆっくり話す、
ということである。

社長という立場にいると、
どうしても時間に追われがちだ。

会議では限られた時間で
結論を出さねばならず、
社員からの相談や打ち合わせでも
伝えるべきことが多くある。

だからつい、
早口で言いたいことを畳みかけてしまう。

だが、早口で伝えられた内容は、
相手の心に残りにくい。

一方、大事なことをゆっくりと、
間を置いて話すとどうなるか。

相手はその一言を重く受け止める。

沈黙すらメッセージになる。

「社長がここまで間を取るのは
大切な話だからだ」と
社員は自然に感じるのである。

これは単なる話し方の
テクニックではない。

社長が自分の言葉に責任を持ち、
社員に理解してもらおうとする
姿勢そのものだ。

ゆっくり話すためには、
そもそも自分の考えを
整理しなければならない。

結論があいまいなままでは、
間を取りながら語ることはできない。

だからこそ、
ゆっくり話すことは
社長自身の思考の深さも試される。

私は経営者仲間と話すときも
同じことを感じる。

本当に経験からにじみ出た言葉は、
早口ではなく静かに語られる。

その一言に含まれる重みが、
聞く者の胸に突き刺さるのだ。

社内で社員に伝えるときも同じ。

「ありがとう」も「頼むね」も、
急いで言うのではなく、
ゆっくり伝える。

それだけで社員の受け取り方は変わる。

小さなことに思えるが、
この積み重ねが組織の空気を変える。

経営において大事なことは、
声を張り上げたり、
言葉を並べ立てたりすることではない。

むしろ、一呼吸置いて、
ゆっくりと伝えることだ。

そこに社長の覚悟と誠意が表れるのである。

自律成長型組織に変える方法 メルマガ登録

池本克之とは

Contact

お電話かフォームにて
お気軽にお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております。

お電話でのお問い合わせ

00-000-0000

お電話受付時間:10:00~17:00

メールでのお問い合わせ

お問い合わせ

TOP > News一覧 > News

pagetop