池本克之です。
女性部下をマネジメントする立場に
いる人の中には、
女性部下となかなか上手く
コミュニケーションがとれなかったり、
「取り扱いが難しい…」と
苦労している人が多い。
また、女性部下の中には
感情的になって泣き出す人もいて、
「叱ることが苦手だ」という
男性上司も少なくない。
実はそういう私も、
ドクターシーラボの経営者だった時には
男性の私には理解できないような
女性部下の行動に
唖然としたことを覚えている。
男性上司からすれば、やはり
「言いやすい、話がしやすい」
「気を遣わなくていい」
などの理由から、
女性部下より男性部下のほうが
扱いやすいと感じている人が
圧倒的に多いのも事実だ。
だが、ここで
部下をマネジメントする立場の人に
覚えておいてほしいことがある。
それは、
女性だけを区別して論じるような方法は
女性からすこぶる評判が悪い
ということだ。
ましていまの若者たちは、
小さな頃から価値観の多様性を認められ
男女の区別をしないようにと
育てられてきた世代だ。
「草食系」という言葉も流行ったように
男性は女性化し、
女性は男性化しているので、
私たちの世代が考えるような
男女の違いを当てはめることには
無理があるのかもしれない。
しかし、そのような中でも
やはり男性ではわからない
特性もあるものだ。
そんな女性部下だが、
私は女性部下には大きくわけて
3つのタイプがあると考えている。
その1つが、
論理よりも感情を優先するタイプだ。
このタイプは、
変化を好まず保守的で、
出世や昇進には興味がなく、
他人との競争はしたがらない。
ほどほどに仕事をして、
どちらかといえば
プライベートを重視したいという人が
多いのが特徴だ。
もちろん、
人によって程度の違いはあるが、
私の経験上、
このようなタイプの女性部下には
責任を取ることに不安や恐怖を抱く人が
多かったように感じる。
このような
責任を取りたくないという部下には、
責任を負わせない形での仕事の任せ方を
考えたほうがいい。
あるいは、責任があっても
軽いと思わせると、
本人は安心して仕事に取り組むようになる。
具体的な方法の1つとしては、
一人に仕事を任せるのではなく、
複数人で仕事を分担させる。
「この仕事はあなたが責任を持ってやってください」と言うと、
「失敗したら全部私の責任になってしまう…」
と不安を感じる人にも、
「二人で」「何人かで分担して」
「みんなで」と言って任せれば
部下を能動的に動かすことができる。
責任を取りたくない人に
無理やり責任を負わせようとすれば、
それがストレスになって
うまく自分の力を発揮することが
できなくなる。
さらに、
「失敗すると自分のせいになる」
と思えば、
行動することを躊躇してしまい
動き出せなくなってしまうだろう。
だからこそ、
「失敗しても大丈夫だから」
「責任は全部私が取るから
安心してやってほしい」
というフレーズを使って任せてみる。
そうすると、安心して取り組み、
精度の高い仕事をしてくれるだろう。
もちろん、
責任を取ることに不安や恐怖を抱くのは
女性だけではなく、
今の若者で言うと
男性にもこうした傾向は見られる。
しかし、相手の特徴をよく理解して
仕事を任せることができれば、
彼ら、彼女らは
私たちが思っている以上の
働きをしてくれるだろう。
女性部下をマネジメントする立場に
いる人の多くは、
女性部下の扱い方に苦労している。
もしこれを見ているあなたも
女性部下の扱いに苦労しているのなら、
今日お話した内容を取り入れてみるのも
いいかもしれない。
きっと、今までとは違った反応が
返ってくるだろう。
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