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2025年2025/04/17

忠誠心について

池本克之です。

忠誠心と聞くと、
なんだか良い言葉のように感じます。

相手へ真心や誠意を、
尽くそうとする気持ちだからです。

お互いに信頼関係が築けているのであれば、
大変素晴らしいことでしょう。

しかし、この忠誠心は、
行き過ぎると良くない方向へ向かう場合があります。

例えば、会社において社長と部下、
あるいは上司と部下の関係になると、
絶対的服従に近い忠誠心を示す方が、
中には存在します。

このような場合、
上からの指示は必ず実行されます。

一見すると、理想的に思えるかもしれません。

ところが、不正や欠陥があっても
報告しないという事態が、
平然と起きるようになります。

その結果、たとえ悪いことであっても、
悪いと認識しないまま実行されます。

「ばれなければ構わない」
「〇〇さんが言うのだから正しいはずだ」
といった考え方に陥ってしまうのです。

こうなると深刻です。

やがて組織は崩壊し、
会社も長続きしなくなるでしょう。

想像するだけでも恐ろしい事態です。

本来、美徳とされる忠誠心でも、
上下関係の下では歪む可能性があります。

では、このような歪んだ忠誠心をなくすには、
どうすれば良いのでしょうか。

やはりトップの在り方次第だと感じます。

トップが誤った方向へ進めば、
部下も容易に同じ方向へ引き込まれます。

中には、社長の行動や考えを見て、
「これではいけない」と判断し、
早々に退職を選ぶ方もいるかもしれません。

人は窮地に立たされると、
痛みから逃れたいと考えます。

一刻も早く状況を避けたいとも思います。

そこで正しい判断を下す人もいれば、
自分だけ良ければ良いと考える人も現れます。

長期的に考えると、
私たち社長の行動や発言は、
部下を正しい方向にも、
間違った方向にも導く可能性があります。

忠誠心という言葉は素晴らしいですが、
部下が誤った忠誠心を抱かないように、
私たちトップに立つ者が、
正しい行動を継続することが重要だと、
強く感じております。

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