池本克之です。
経営者の悩みで
最も多いものの一つに
「時間が足りない」という問題がある。
日々の業務に追われ、
やりたいことに手が回らない。
幹部育成も手探りで、
未来戦略を練る余裕すらない。
これは2025年の今、
社長たちの間で深刻化しているテーマといえる。
少子高齢化による人材不足、
テクノロジーの急速な進化、
脱炭素とDXへの対応、
そして予測しづらい経済情勢。
こうした背景により
社長の時間はますます貴重になっている。
もはや「時間管理」は単なる効率化の話ではない。
経営の根幹を左右する、戦略そのものである。
私は、 やるべきこともさることながら
「やらないこと」を決めることが重要と思っている。
社長の最重要業務は「意思決定」だ。
しかし現実には
社長自身が現場のオペレーションや
社員対応に時間を取られてしまい、
「社長でなくてもできる仕事」に
多くの時間を費やしているケースが多い。
ここで必要なのは「何をやるか」ではなく、
「何をやらないか」を決める思考である。
社長が“やらなくていいこと”に時間を使っているのだ。
これをしていると、
会社の成長スピードは確実に鈍化する。
やらないことを明確にする必要がある。
それを仕組みでまわすことで、
社長は本来の戦略思考に
時間を振り向けることができる。
つまり「自分がやらないと不安」という感情ではなく
「誰がやっても成果が出る状態をどう作るか」を
考えることが、社長の真の時間術である。
また時間は
「空き」があるから埋めるのではない。
「意図」で確保することが重要だ。
予定表に空きがあると
誰かの打ち合わせや現場対応、来客で
自然と埋まっていくものだ。
これが社長の時間を奪う
大きな落とし穴である。
私は意図的な時間確保をやっている。
たとえば
経営戦略を深掘りする思考タイム90分
社員の面談デー月1回 1名30分
AI活用をして資料作成120分
現状把握・未来構想を経営合宿(半期ごと)
といったものだ。
こうして時間に「役割」と「目的」を
与えることで、
社長のスケジュールは単なる
予定管理ではなく、
「未来創造の設計図」となる。
社長の時間の使い方は
単なる効率化やタスク管理の話ではない。
会社の方向性を定め、
組織の成長力を高め、
そして社長自身の人生を豊かにする“経営の土台”である。
まずは「自分がやらなくていいこと」を
10個書き出してみよう。
「未来を考える時間」を
1日30分でも確保することから
始めてみてはいかがだろうか。
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