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2025年2025/02/28

聞いているつもりがもたらす悪影響

池本克之です。

リーダーの中には、
「何か提案はないか?」
「意見がある人は何でも言ってくれ」
と言いながらも、

いざメンバーが発言すると、
その内容を一つひとつ丁寧に
論破してしまう人がいるようです。

なぜ、このようなことが
起こってしまうのでしょうか?

その理由の一つに、
「部下を教育するため」
という意識があることが挙げられます。

部下の発言に対して何かを言うことで、
指導や育成をしているつもりになって
しまっているのです。

そのため、部下の話を聴くというよりも、
発言の粗探しやダメな部分を見つけ出し、
「それは違う」と否定することに
なりがちです。

しかし、部下からすれば、

「話を聞いてもらえない…」
「何を言っても結局ダメ出しされる…」

と感じるようになり、
次第にやる気を失っていきます。

やる気がなくなれば、
仕事へのモチベーションは下がり、
仕事が他人事になってしまいます。

さらに、リーダーへの信頼も
薄れてしまうでしょう。

リーダーとしては、
よかれと思ってやっていることでも、
実はそれが部下との間に
大きな溝を作る原因になることも
十分にあり得ます。

部下との間に溝ができると、

「意見を言ってほしい」
「考えを聞かせてほしい」

と求めても、
誰も発言しなくなる可能性があります。

そうなると、
リーダーの期待する行動を
部下が取ってくれなくなり、
仕事の進捗も遅くなります。

結果として、お互いにストレスが増え、
組織がうまく機能しなくなるのです。

こうした状態を避けるためにも、
まずは部下の話をきちんと聴く
ことが大切です。

自分の考えをすぐに言いたくなっても、
まずはじっくりと話を聴く。

そして、一旦、
部下の意見を受け止めた上で、
もし別の考えがあれば、
それを伝えれば良いのです。

そうすれば、
部下も「自分の話を聴いてくれている」
と感じ、

「また話してみよう」と
思えるようになります。

さらに、このような積み重ねが、
リーダーへの信頼を深めることにも
繋がっていきます。

どんな人でも、
せっかく発言したことを
しっかり聴いてもらえなければ、
次からは発言を控えるように
なってしまいます。

お互いがストレスをためずに
仕事を進めていくためにも、

「聞いているつもり」ではなく、
「聴くこと」を意識する

このことを心がけていきたいものです。

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