池本克之です。
リクルートワークス研究所の
「全国就業実態パネル調査」によると、
昨年1年間に、自分の意志で、
仕事にかかわる知識や
技術の向上のための取り組みをしたか?
(例えば、本を読む、詳しい人に話を聞く、
自分で勉強をする、講座を受講するなど)
という質問に対して、
3割の人しか「行なった」と回答しなかった。
つまり、残り7割の人は
学ぶ習慣を持っていないということだ。
これは、あなたの会社の社員も
例外ではないかもしれない。
組織は、組織にいる一人ひとりが
学習することによってのみ成長する。
個人の学習なくして組織の成長なしだ。
京セラの創業者である
稲盛和夫さんは、次のように語っている。
“研究開発であれ、企業経営であれ、
ビジネスは何事も「人」が原動力です。
そして
人には自分自身の意思があり、
心があり、考え方があります。
もしも社員に成長や技術開発の
目標に挑む意欲が不足していれば…
どんな成長も生産性の向上も
技術開発もありはしないでしょう”
会社は、社員が学ぶ場を積極的に
設ける必要がある。
そして、学ぶことを習慣にするには、
学ぶ頻度を上げることが重要だ。
人間が1つの習慣を身につけるには
3週間かかるという説がある。
逆に言えば、3週間続けられたら
習慣化できるということだ。
例えば、社員が学ぶ方法の1つに、
「読書シェア」がある。
これは、読んだ本の内容を紹介し、
感想を伝えて、本の要点や面白さを
他の人と共有する本のプレゼンテーションだ。
本の紹介文を書くフォーマットを作り、
社員全員がパソコンで閲覧できるようにする。
本は、小説でもビジネス書でも
専門書でも料理本でも構わない。
ここでの大事なポイントは、
続けるのがちょっときついぐらいの
頻度にすること。
どうしてかというと、
好きなペースで読むというやり方では
習慣化できないし、
3ヶ月に1回のペースでは
習慣化したと言える頻度ではないからだ。
読書シェアは業務とは直接関係ないが、
学ぶことを習慣化するためには
格好の方法だ。
おそらく、取り組む側は
「本を読んでいるぐらいなら、
仕事をしているほうがよほど役に立つ」
などと思うかもしれない。
しかし、会社は
効率よく仕事をさせるだけの
場所ではない。
自分ができないこと、
知らないことを学び習得するために
会社は存在するのだと僕は考えている。
今すぐに役に立たない知識や
ノウハウでも、いつか必ず
役に立つときがくる。
どんなことでも、
人生の役に立たないことは
1つもないのだ。
個人の学習なくして組織の成長なし。
組織にいる人たちが
自ら学べるような場を積極的に会社が設け、
継続的に成長する組織を
つくっていくためにも、
ぜひ、取り組んでいこう。
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