池本克之です。
上司の中には、
「こうすればうまくいきますよ。
こんなときにはこうすればいいですよ」
と親切にアドバイスをする人がいます。
もちろん、アドバイス自体が
悪いわけではありません。
部下から求められたときに、
自分なりのやり方を伝えるのは良いことでしょう。
しかし、部下が求めていないのに
上司のほうからさまざまなアドバイスを続けると、
部下のモチベーションを下げる原因に
なることがあります。
アドバイスをしている上司から見ると、
多くのことを教えたほうが部下が迷わずに済み、
すぐにできるようになると感じるのかもしれません。
そのほうが早く部下が育つと思う場合もあるでしょう。
部下も最初のうちは
「〇〇さんは色々教えてくれるから助かります」
と感じるかもしれませんが、
それが続くとやる気を失う原因になる場合があります。
理由は、すぐに上司が答えを示すため、
自分で考える機会がなくなり、
仕事が面白くなくなるからです。
部下の中には、
このほうが良いと感じる人もいるでしょう。
上司から
「こうすればうまくいきますよ。
こんなときにはこうすればいいですよ」
と言われていれば、自分は失敗せずに済むと
考えるかもしれません。
失敗しても自分の責任にならないと
感じる場合もありますし、
自分で考えなくてもよいので楽だからです。
しかし、
人間は自分の頭で考えて実行し、
その結果から学ぶことで成長します。
これまで感じたことのない気持ちを
味わうこともあります。
それが成長の一歩になることもあります。
さらに、自分で考えて実行したことのほうが
途中で放棄しにくく、最後までやり遂げやすいです。
(自分で決めたことを曲げると、
後で罪悪感が残ることがあります)
「こうすればうまくいきますよ。
こんなときにはこうすればいいですよ」
と指導している上司の中には、
「私は本当に熱心に指導する良い上司だ」
と感じている人もいるかもしれません。
しかし、それがただの自己満足に
過ぎない場合もあります。
いくら熱心に指導しても、
部下のやる気を奪ってしまえば意味がありません。
(上司自身の時間も無駄になります)
教えてあげたいという気持ちは理解できますが、
時には部下に考えさせることも重要です。
部下に一日でも早く成長してほしいなら、
すべてを丁寧に教えるのではなく、
時には部下に考える機会を増やすことが
大切な上司の仕事だと感じています。
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