池本克之です。
これまでに何度かお話しているが、
「部下に言ってはいけない一言」
というものがある。
その一言で
部下のモチベーションは
一気に下がってしまう。
これからお話しするその禁句、
部下のモチベーションを下げる一言とは、
「自分で考えろ」
という言葉だ。
いまどきの若い世代は、
この言葉を投げられると、
一瞬で心が折れてしまう。
この言葉のもつ破壊力は、
計り知れないほど大きいものだ。
いまの若い人たちは
自分を出すことに臆病だ。
人に些細なことを聞くだけでも
相手の反応を気にして不安を抱いてしまう。
「いま話しかけて平気だろうか?」
「こんなこと聞いていいのかな…」
「迷惑なヤツと思われるかも…」
そんな彼らが、やっとの思いで、
勇気を振り絞って上司の意見を求めたときに
「それぐらい、自分で考えろ」
と言われたら、
もう二度と質問などできなくなるだろう。
怒られたと感じる人もいるだろうし、
低レベルの質問をしてしまったのか?と、
後悔し、落ち込む人もいるだろう。
そして、自分に自信が持てなくなり、
かと言ってまた質問することもできず、
悶々としながら過ごすことになる。
こうなると、負の連鎖が始まってしまう。
自分に自信がないため、
仕事でも自分の能力を存分に発揮できなくなる。
上司だけでなく、
他のスタッフとの意見交換にも、
消極的になってしまう。
周りとのコミュニケーションが薄れ、
わからないことを誰にも聞けず、
一人、孤立状態となる。
そしてある時、
「辞めたい…」と思うようになるのだ。
せっかく志をもって入った会社で、
自分の能力を十分に発揮できないのは、
とても勿体ないし、不幸なことだ。
聞く機会を奪われることで、
本人の成長する機会までも、
失われてしまうのだ。
もしそのような精神状態で仕事を続けていれば、
仕事の生産性や精度は落ち、
結果的に会社全体に影響を及ぼしてしまう。
本人にとっても不本意だろうが、
会社にとっても同じだろう。
このような事態を生まないために、
上司は、
上の「禁句」を心得ておくべきだ。
部下からのどのような疑問にも応え、
小さなことでも教え、そして見守る。
言われたことを覚え、経験を重ねる中で、
やがて部下にも自信が生まれ、
自分で考えて行動できるようになるだろう。
私たちが若かった頃と時代は変わっている。
これからの会社の成長を担っていく若者たちを、
生かすも殺すも上司次第だろう。
成長する芽を摘まないことが、
とても大切だと感じている。
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