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2025年2025/02/13

部分最適の落とし穴

池本克之です。

会社全体のことを考えながら
動いている人は、
どれくらいいるでしょうか?

自分の後には、どのような人たちがいて、
自分の前には、どのような人たちがいるのか。

その人たちが、
どんな仕事をしているのかを
把握している人は、
どれくらいいるのでしょうか?

どれだけ大きな企業であっても、
ミスが起こったり、
不正が発生することはあります。

これは、企業の規模に関係なく
起こるものではないでしょうか。

その原因の一つに、

組織の中の一人ひとりが
会社全体を見渡せる
「全体思考」が不足している

ということが
あるのではないかと考えています。

全体思考とは何か?

それは、チーム全体や部署全体、
さらに会社全体を俯瞰して見られる
思考のことです。

自分中心の視点ではなく、

「今、チームから求められている
自分の役割は何か?」

という視点で、
全体の中で自分の行動を考えられることです。

会社組織というのは、
各部署がバラバラで成り立っているわけではなく、

どこかの歯車が動くと、
次の歯車も回るように
つながっているものです。

仕事というのは、
自分の担当範囲だけで完結することは
ほとんどありません。

自分たちのやった仕事が
次の部署でどのように活用されるかを
知ることができれば、

例えば、資料を作成するときも、
次の部署で活用しやすいように整理する

後からデータが必要になったときに
すぐに共有できるような形式にしておくなど、

仕事に工夫を加えることが可能になります。

全体思考は、仕事に工夫を生み出します。

そして、
「工夫こそが、仕事の生産性を高める鍵」なのです。

では、全体思考を育てるには
どうすればいいのでしょうか?

その方法の一つが、
事業計画書を活用することです。

事業計画書は、
「これから会社がどのように進んでいくのか?」
を示すツールになります。

多くのスタッフは、
自社の事業計画書を
見たことがないのではないでしょうか?

しかし、会社の方向性を知らなければ、
「仕事が他人事になる」

また、何か問題が起こったときに、
「それは私たちの責任ではない。
他の部署のせいだ。」

と、責任を押し付けてしまう
「他責思考」に陥りやすくなります。

そうなると、
部署間の連携も取りにくくなってしまいます。

しかし、事業計画を理解していれば、

会社の進む方向が明確になり、
仕事を自分事として捉えやすくなります。

また、事業計画書を共有すれば、

自分の仕事が、
次にどの部署へつながるのか、
また前の工程では、
どのような業務が行われているのか

を知る良いきっかけにもなります。

組織は、どこか1つの部署だけを最適化しても、
会社全体が成長するわけではありません。

全体を意識しながら仕事をすることで、
会社全体が良い方向へと向かうのです。

どれほどの大企業でも、
ミスや不正が起こる可能性はあります。

しかし、組織の中の一人ひとりが
全体思考を持てるようになれば、

部分最適をする人が減り、
会社は今よりも良い方向へと
進んでいくのではないかと考えています。

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