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2025年2025/07/03

黒字廃業

池本克之です。

今、黒字であっても
廃業する企業が増えています。

中小企業庁の調査によれば、
2017年に廃業した企業の約半数が
黒字廃業であり、その大半が
社員50人未満の小規模事業者だったそうです。

また、黒字廃業を選択する企業は、
正社員のなり手がいない人手不足か、
後継ぎ不在のいずれかの事情に
当てはまる場合が多いと報告されています。

国内における中小企業の後継者不足は、
深刻化の一途を辿っています。

帝国データバンクが2017年11月に発表した
「後継者問題に関する企業の実態調査」でも、
国内企業の3社に2社が
「後継者がいない」と回答しています。

これは決して他人事ではありません。

今はまだ後継者について考えにくくても、
いずれ向き合わなければならない時が訪れます。

しかも、現在は黒字であっても
廃業を余儀なくされる企業が多いのが現状です。

このような事態を招かないためにも、
今から対策を練っておく必要があります。

私の提案は、初めから後継者を
1人に絞るのではなく、
「後継チームをつくる」という
事業承継の方法です。

通常、後継者と言えば
1人を思い浮かべるでしょう。

しかし私は、たった1人ではなく、
チームに託す方法を多くの社長へ勧めています。

具体的に申しますと、
社内人材を後継者にする場合には、
会社を継ぐ意欲やマネジメント力、
自社株を買い取る資金力などが求められます。

これらをすべて満たす1人を選ぶのは難しく、
うまく機能していない企業が少なくありません。

外部から招く方法でも、会社の風土に
合わず定着しないケースが多々あります。

一方、あなたが育てたチームなら、
すでに企業文化を理解した身内です。

能力はメンバー同士で補い合えますから、
1人の卓越した能力を超える力を
発揮できます。

もちろん、最終的には1人のリーダーへ
収斂していくでしょう。

「代表者をお互いに選んでほしい」と託せば、
メンバー同士が互いの能力を
把握していますから、自然と代表者が
決まります。

現在は黒字でも廃業する企業が増えています。

後継者を1人に決めるのではなく、
チームへ託すことで、
あなたの会社はあなたがいなくなっても
長く継続できる可能性が高まります。

信頼して事業を託せる経営チームを育てるには
時間がかかります。

だからこそ、今から真剣に
取り組む価値がありますし、
将来、事業承継で頭を悩ませずに
済むようになるでしょう。

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