池本克之です。
公益財団法人日本生産性本部が
2014年に発表した調査結果によると、
部下を褒めていると考えている課長は
78.4%だったのに対し、
上司に褒められていると回答した
一般社員は48.6%だったそうです。
この結果からもわかるように、
上司と部下の間には
大きな認識のギャップがあります。
このギャップをそのままにしておくと、
部下は
「上司が評価してくれない」と思い、
不満を抱えるようになります。
そして、それが原因で
人間関係まで悪くなってしまい、
仕事もスムーズに進まなくなってしまいます。
特に、
いまどきの若者は
褒めて育てるという環境で
育ってきたので、
結果が出ても出なくても
なんらかの形で承認されることに
慣れているのです。
実際、
『インスタ映え』というワード
に象徴されるように、
今は各SNSに「いいね!」ボタンがあり、
多くの若者がSNSで承認欲求を満たすことに
躍起になっています。
また、
いいねを押されることが嬉しいからと
写真の加工にこだわったり、
上手に撮ろうとしたりと
投稿に力を入れるのです。
だからこそ、
部下が結果を出した時には
その場ですぐに褒めることが重要です。
時間が経ってから言われても
いまいちピンときません。
これは、
犬の躾でも同様ですが、
結果を出した時、その報告があった時に、
その場で、"すぐ"に褒めることが重要なのです。
また、結果を出して評価されれば、
自分のしていることが
会社や周りの人の役に立っているのだと
理解することがでます。
そして、なによりも
「自分が成長できている」
と実感できるようになるのです。
いまの若者は、
「成長したい」という欲求が強いようです。
この欲求が満たされれば、
その会社に長く居続ける動機になるし、
反対に満たされなければ、
給料や勤務条件に
不満はなかったとしても
転職を決めてしまう人までいます。
それほど、いまの若者には
自分が成長していると感じられることが
重要なのです。
こんな成長欲求の強い若者ですが、
傍から見るとやる気にあふれ、
モチベーションが高く感じます。
しかし、実は、
自分に自信が持てず、
誰かからの評価を受けないと
絶えず不安だと感じている
若者も少なくありません。
いまの若者は、
「この会社で
生きていけるのだろうか?」
と心配しているです。
承認されない、
否定される、
他のメンバーの蚊帳の外に置かれるなど
疎外感を感じるようなことがあると、
すぐに居場所がないと
感じてしまう傾向にあります。
だからこそ、自分がここで
誰かの役に立っている、
成長できていると感じられることが
重要なのでしょう。
彼ら、彼女らが、
会社という社会の中で
「生きていきたい」という
生存欲求のようなものを満たすためには、
結果を出したら
すぐに何らかの反応をしてあげること。
それが、彼ら、彼女らの
モチベーションを上げ、
成長を加速させることに繋がるのです。
ただし、褒める時は
余計な一言を加えないように
気をつけてください。
例えば、
「調子のいい時こそ
謙虚さが必要だぞ」とか、
「この調子でもっと頑張れ」
などとプレッシャーをかけるのは
逆効果になりかねません。
ぜひ、いまの若者たちが
自分の能力を最大限に発揮して
活き活きと働いていけるように、
成長を実感できるような声掛けを
心がけいただければと思います。
お電話かフォームにて
お気軽にお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせ、お待ちしております。

お電話受付時間:10:00~17:00