池本克之です。
会社において
成果を大きく左右する要素に
スピード感がある。
同じ仕事を同じ精度で
仕上げるとしても、
三日で終える人と、
三週間かける人では
会社に与える影響がまるで違う。
スピード感とは
単に「急ぐ」ことではない。
目的に向けて
最短で最良の道筋を選ぶ姿勢、
その心構えのことである。
では社員のスピード感をどう育てるか。
一番大切なのはトップが
空気をつくることだ。
社長が迷いなく意思決定をする。
結論を出すのに時間をかけすぎると、
社員もまた同じ空気を吸い込み、
スピードを落とす。
「まだ決めなくてもいい」という姿勢は、
社員にとっては
「急がなくてもいい」と変換される。
これが社内の速度を
鈍らせる要因となるのである。
次に必要なのは社員に
「小さな期限」を与えることだ。
例えば一週間先の会議で
報告を求めるより、
二日後に中間報告を出してもらう。
期限を細かく刻むことで
社員は自然とスピードを
上げざるを得ない。
途中で修正できる余地も生まれるため、
仕上がりも精度が高まる。
さらに成果物に「完璧さ」を
求めすぎないことも重要だ。
八割の出来で早く出すという
文化を認めると、
社員は動きやすくなる。
完璧主義は美徳に見えるが、
スピード感とは両立しない。
むしろ会社全体を停滞させる
重たい空気を生むのである。
そして忘れてはならないのは、
社長自身が「速さを喜ぶ」という
姿勢を示すことだ。
誰かが早く仕上げたら必ず称賛する。
「ありがとう」
「助かった」
という一言が次の速さを生む。
人は評価される方向に行動を伸ばす。
もし会社が「速さ」を称賛し続ければ、
社員は必ずそれを学び、
やがて文化になる。
結局のところ、
社員にスピード感を求めるなら
社長が最初に姿勢を示さねばならない。
その態度が組織全体に伝播する。
速さは成果を大きくし、
速さは人を育てる。
そのことを肝に銘じて
会社の空気をつくることが
社長の最も重要な仕事だと
私は思っている。
PS
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