池本克之です。
多くの経営者が、結果だけを見て
「なぜ売れないのか」
「なぜ成果が出ないのか」と悩む。
しかし、仕事やビジネスにおいて結果は
“確率の積み重ね”であり、
「当たるかどうか」ではなく、
「当たる確率をいかに上げるか」が本質である。
この考え方は
キーエンスが徹底している
営業プロセスにも見て取れる。
キーエンスでは、営業成果を“再現性”のある
ロジックとして設計する。
トップ営業が感覚でやっていることを言語化し、
誰でも実行可能な仕組みに落とし込む。
すべては
「成功確率を高める行動」の分解である。
これは私が提唱する「プロセス経営」にも通じる。
優れた経営とは、
属人的な才能に頼るのではなく、
勝ちパターンを見つけ出し、
それを誰でも実行可能にする設計力である。
成果とは、最初からあるものではない。
試行錯誤しながら、
成功確率の高い行動を見極め、
それを組織全体にインストールすることが、
経営者の本質的な役割だ。
特に今の若い社員は
「意味」や「納得感」を重視する傾向が強い。
ただ「数を打て」と言っても、動かない。
だからこそ、社長や上司が
「なぜその行動が必要なのか」
「どのように成果に結びつくのか」
というプロセスの因果を
明確に伝える必要がある。
若い社員は、理屈が通れば驚くほど素直に動く。
逆に、意味不明な指示には心を閉ざす。
とくに20代は「失敗を恐れる」傾向が強い。
これは一見、
行動を妨げる要因に見えるが、
「失敗してもOK、その代わりに検証と改善を徹底する」
というマネジメント方針を伝えれば、
主体的に行動し始める。
確率を上げるとは
失敗を恐れず、
学習のサイクルを回すことである。
社長は「成果=運」ではなく
「成果=プロセス×確率」と捉え直し、
自社の成功行動を分解・構造化すべきである。
そしてその構造を
若い社員にも伝わる言葉で共有し、
実行可能な環境を整える。
これこそが組織が強くなる
唯一の方法であると考えている。
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