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2021年2021/11/14

マネジメントで一番大事なこと

池本克之です。

マネジメントにとって一番大事なことは、
生産性を上げることです。

メンバーが長時間働いているより、
短時間で結果を出せたほうがいいです。

企業の中には
「長時間働く社員=頑張っている」
という風潮があるところもあります。

また、
残業もしないでさっさと帰宅する社員は
「やる気がない」とみなされる傾向もあったりします。

しかし、短時間で結果を出せるのであれば
その方が会社にとっても社員にとってもいいです。

生産性を上げるといっても、
単に仕事を効率化するのではなく、
密度を上げ、質を上げることが重要です。

大切なのは、「人時生産性」。
1人1時間あたりの生産性のことです。

メンバーの仕事ぶりを見ていると、
長時間働いている人の多くは
ルーティンワークの渦に巻き込まれてしまっています。

そこから脱却して、
違うものを吸収していかないと成長できません。

それに、だんだんと本人のやる気が薄れていったり、
やりがいを失う可能性もあります。

特に、ポテンシャルの高い人が
日々ルーティンワークをこなしているという状況は、
組織にとっても大きなマイナスです。

しかし、ポテンシャルの高い人は
仕事を安心して任せられるので、
リーダーもついつい
「しばらくはこのままで…」と
あぐらをかいてしまうものです。

そうやって本来のクリエイティビティが
発揮されていないケースは少なくありません。

では、クリエイティビティを発揮してもらうには
何が必要なのでしょうか?

それには、やはり刺激が必要です。
そして、刺激を受けるには時間が必要。

なので、人時生産性を上げる仕組みを作って
早く退社してもらいます。

例えば、
「やること・やらないことを決めておく」
というのも生産性を上げる方法の1つです。

ある会社では、
クレーム対応で
「きちんと相手の話を聞こう」
という一般的なルールの他に、
「電話応対の場合、保留は押さないこと」
などと決めています。

相手はクレームで電話をかけているので、
その時点で気分を害してしまうからです。

こういう場合は、
相手の連絡先を訊き、
折り返し電話をかけるようにするのが
ベストでしょう。

こうした対応方法を決めておかないと、
お客様は担当者に怒りをぶつけ、
それをなだめるために
余計に時間がかかるようになってしまいます。

そうならないためにも、
やること・やらないことを決めておけば
ムダに時間を取られないで済みます。

そして、余った時間は
自分の成長のためのオフタイムとして
使ってもらうのです。

もちろん、この時間は
どう使ってもらってもいいです。

学校に通って勉強してもいいですし、
色々な人と会って情報収集したり、
人脈を広げてもいいです。

ジムに通って体を鍛えてもいいでしょう。

どんなことでも、
その人が何かで成長すれば、
それは仕事にも跳ね返ってきます。

仕事に直結しないように見える成長でも、
それは仕事ぶりに必ず影響します。

仕事以外のオフタイムに
しっかりリフレッシュできれば、
仕事の生産性も上がるようになります。

マネジメントにとって一番大事なことは、
生産性を上げることです。

社員一人ひとりが少しずつでも
生産性を高めれば、
その総量は大きな生産性になります。

ちょっとずつを積み重ねる。
それが、生産性を高めるコツなのだと
考えています。

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