池本克之です。
人は何かを学んだり、
覚えたり、発見したりすると
それを他の人に言いたくなるものだ。
そういう場や機会を渡すことも、
メンバーを育てる上で
必要なことだと考えている。
例えば、学んだことを
「人に教える」という行為。
これには、
たくさんのメリットがある。
1つは、本人にとっての復習効果。
人前で発表するチャンスをもらえば
それなりの準備をする。
今までの経験を振り返ったり、
学びのポイントをもう一度
整理してみたり、
どう伝えればわかってもらえるかと
考えて言葉を探したり。
また、
「こんな質問をされたら
こう答えよう」など、
頭の中で情報を整理したりする。
それに、準備を進める中で
自分自身の理解が足りないところを
改めて認識する場合もある。
そうすると、それについて
さらに理解を深めようとする。
人に教える時には、
わかっているつもりでは
教えることができない。
自分が先生となって教える以上、
間違ったことを言いたくない、
恥をかきたくないという気持ちもある。
このようなプロセスの中で
自分が経験したことを咀嚼し、
学びを記憶に定着させることができる
というのがメリットの1つだ。
そして、
人に教える場を与えるという点では、
社外のセミナーや勉強会も同じである。
予算が許すなら、
どんどん参加してほしい。
しかし、そこでの学びを
仕事に活かすことがゴールになるような
仕組みを作っておかないと、
「あぁ、面白かった」
で終わってしまう。
その日は学んだことが記憶に残って
いても、
何もしなければ日々の業務に忙殺されて
いずれ忘れ去られてしまうだろう。
それでは、せっかく学んだのに
意味がない。
だからこそ、
面白かったで終わらせない
仕組みを考える必要がある。
例えば、成果を発表する機会や
他の人に教える場を用意するというのは
「面白かった」で終わらせない
仕組みの1つになる。
誰かに教えないといけないと思うと
勉強会の時も必死にメモを取ったり、
講師に質問して訊くこともあるだろう。
自分だけが学ぶのと、
学んだことを誰かに教えないといけない
という時では、
学ぶ時の真剣さが変わる。
誰かに教えるというのは
本人の復習効果はもちろんだが、
チームとしても
そのノウハウや知識を共有でき、
話を聴いているメンバーへの刺激にもなる。
この波及効果が
第二のメリットだ。
私たち人間は、
何かを学んだり、覚えたり、
発見したりすると
それを他の人に言いたくなる。
そういう場や機会を渡すことは、
メンバーを育てる上では必要なこと。
これからも
組織にいる一人ひとりが止まることなく
成長を続けていくためにも、
ぜひ、たくさんの学びのきっかけを
与え続けていこう。
PS
メンバーだけではなく、
私たち社長も学ぶことを止めてはいけない。
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