池本克之です。
自分の知っていることを
こまごまと教えて、
「育てているつもり」になっている
上司がたくさんいます。
だが、
それではその上司以上の人材は
育ちません。
部下としても
物足りない気がするでしょう。
部下は
自分で考えて行動したわけではないので、
この状況が続くと
だんだんやる気がなくなっていきます。
教えることは
決して悪いことではありませんが、
行き過ぎてしまうと
部下が自分で考えた方法で成長する
チャンスをなくしてしまうのです。
たとえ上司に言われたとおりにやって
うまくいったとしても、
所詮、それは上司の手柄です。
そうではなく、
自分で考えた方法でうまくいった時、
本物の自信が生まれ、
それが仕事をする喜びに繋がるのです。
そして、職場で活き活きと
働けるようになるのです。
ここで忘れてはいけないこと。
それは、リーダーの使命は、
チームのアウトプットを最大化し、
持続的成長を実現する、
ということです。
そして、そのためには、
メンバー全員にチャレンジのチャンスを
フェアに渡すことが大切になります。
なぜなら、誰か1人だけが伸びても
チーム力を上げることはできないからです。
チームとしての成長を阻害するのは
個人の実力差ではなく、
モチベーションのバラつきです。
新しいことを学ぶチャンスは
全員に渡すこと。
もちろん、
それに食いついて伸びていく人と、
そうではない人がいるでしょう。
それでも、入り口は
フェアでなければいけないと
考えています。
例えば、社員が100人、
教育予算が1,000万円あったとして、
投資額は一律10万円ずつでは
ないにしても、
ゼロの人をつくってはいけないと思います。
反対に、
誰か1人に
いきなり500万円の投資をするのも
考えものではないでしょうか?
これは、その他大勢のメンバーの
モチベーションを下げることになるからです。
「どうしてあいつだけ多いんだ」
「どうせ社長に気に入られてるんだろう」
などといった、
あらぬ誤解を招く恐れがあります。
こうなると、
社内の人間関係はぎくしゃくし、
雰囲気まで悪くなってしまいます。
なので、最初は
全員に小さな学びのきっかけを
たくさん与え続けることです。
吸収力のある人や
育てがいのある人は、
それを自分で消化して伸びていきます。
その成長ぶりを見ながら、
少しずつ大きなチャンスや
よりハードルの高いチャレンジの機会を
渡していけばいいのです。
反対に、小さなチャンスを
ものにできない人、
そこから学ぼうとしない人には、
そのサイズのチャレンジを
与え続けるしかありません。
チャンスはフェアに与えるが、
いつまでも平等にするわけではないのです。
本人の意欲や伸び具合によって、
次のチャンスやチャレンジのサイズには
差があってしかるべきだと思います。
そうじゃないと、
ポテンシャルの高いメンバーの
モチベーションを下げることになり、
これもチーム力を弱める原因となるからです。
経営者の使命は、
会社のアウトプットを最大化し、
より多くの貢献をすること、
持続的成長を実現することです。
ぜひ、
これを忘れずに
今いるメンバー全員が
それぞれのペースで成長・進化して
いけるように、
これからも
成長する機会を与え続けて
いってください。
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