池本克之です。
私は、時にメンバーを
未知の世界に飛び込ませることがあります。
未知の世界というのは、
例えば他の企業を見学したり
まったく縁のない業界のセミナーに
参加させたりということです。
どうしてこういうことを
するのかというと、
本人の得意分野を伸ばして
あげたいのですが、
得意分野で深く穴を掘り続けるだけだと、
自分の経験値や常識に囚われてしまい
行き詰まることもあるからです。
そうすると、
本人の能力を存分に発揮できなく
なってしまいます。
それが原因で
モチベーションが下がってしまえば
仕事にも影響が出てしまいます。
なので、
いつもは経験しないようなことを
あえて経験させ、
新たな気づきや刺激を得てもらうのです。
実際、他の企業を見学したり
まったく縁のない業界のセミナーに
参加することで、
新しい気づきを得ることができます。
頭で理解する違いだけではなく、
そこにいる人たちがもつ空気感や発想、
動き方の違いが
ものすごく刺激になるからです。
さらに、そこから
仕事に役立つアイデアが生まれたり、
いつもは話さないような人たちと
コミュニケーションを取ることで
精神的にもリフレッシュすることができます。
思考の領域を広げるという意味では、
仕事に直結するセミナーよりも
はるかに多くのことを学ぶことが
できるでしょう。
一見、無関係なことでも
突破のヒントになったり、
飛躍のきっかけを作ってくれることは
多々あります。
一方で、社員やスタッフの中には、
「得意分野で穴を掘らせても
外の空気を吸わせても、
なかなか伸びない…」
「本人の意欲もポテンシャルも高いのに
なぜか芽が出ない…」
というケースもあります。
このようなケースは、
上司との関係が障害になっている
ことが多いです。
上司の仕事の与え方が
その人に合っていなかったり、
教え方が合っていなかったり。
こういう場合は、上司や働く環境を
速やかに変えることをお勧めします。
最初は、このような状況に
なんとか耐えようとするかもしれませんが、
だんだんモチベーションが下がり、
最終的には転職を考えるきっかけに
なってしまう可能性が高いからです。
もしも、何が原因で伸びないのかが
わからない場合には、
私は、社長自身が直属の上司になって
面倒を見る、
いわゆる鞄もちプロジェクトを
発動してもいいと考えています。
朝から晩まで、
どこにでも同行させる。
そうすることで、
四六時中一緒にいるわけなので、
社長としても伸びない原因を
間近で見極めることができます。
もちろん、当人にとっても
社長に同行して様々な経営者に
会ったり、
社長のかたわらで
会社の動きを知ることができるので、
いい刺激になるはずです。
それ以外にも、
社長が普段何を考えていて、
どんな時にどんな行動を取るのか、
このようなこともすぐ側で
見ることができるので、
普段の自分の仕事にも活かせるようになります。
最初は、
常に社長と一緒ということに対して
緊張するかもしれませんが、
適度な緊張は本人に良い影響を及ぼします。
集中力や判断力、記憶力などの
パーフォーマンスを高める効果が
あるのです。
この鞄もちプロジェクトは、
伸びない原因を探ることが目的なので
1週間でも3日でも構いません。
短い期間だからこそ
緊張感があって効果があります。
これも、
「思い切って未知の世界を経験させる」
ことの一環です。
もし、あなたの会社の社員やスタッフが
最近、伸び悩んでいると感じているのなら、
ぜひ、思い切って未知の世界を
経験させてみてはどうでしょうか。
日ごろ滅多に味わえない経験を
することで、
本人の突破口になるかもしれません。
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