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2020年2020/10/28

動き出しが遅い組織の末路

池本克之です。

あなたは、社員から
こんな質問をされた経験はないだろうか?

「念のため確認よろしいですか?」

念のために確認するのは
何のためにするのかと言うと、

今からしようとしていることが
正しいかどうかわからないから
念のために確認するのだ。

しかし、確認する必要がなければ
仕事はもっと効率的になる。

そんなことを確認しなくても、

「この場面においては
これをこのようにする」

「A・B・Cと選択肢があったら
Aの選択をする、というのが
うちの会社の価値観だ」

ということが決まっていて、
そこで働く社員全員がわかっていればいい。

そうすると、結果どうなるかというと、
動き出しの早いチームになる。

しかし、これらがわかっていないと
動き出しの遅いチームになる。

さて、どっちの方が
結果が出やすいだろうか?

当然、早い方だ。

私たちは、時代の変化に
ついて行かなければならない。

変化は目まぐるしいし、とても早い。

そんな時に、

「さぁ、どうしようか…
AかなBかなCかな…」

と、みんなで考えて
社長の顔色を窺って、恐る恐る

「Aにしようと思うんですけど…」

と言ったら、

「馬鹿野郎!違うよ!
Bに決まってるだろ!」

と言われる。

このやり取りが非常に勿体ない。

もう、こういう場面は
誰が考えてもAならAと
決まっていることが大切だ。

なぜなら、それがスピードを生み、
早く動き出せることで
変化についていきやすくなるからだ。

・・・・・

今はコロナウイルスだが、これからも
いつどんなものが来るかわからない。

しかし、環境の変化が起きた時に
会社のトップである社長が

「こっちに行こう!」

「今、変化しなければいけない。
この状況だったら
こんなことをやっていこう!」

と、方向性を指し示した時に、
組織の価値観が揃っていれば
社員は社長についてこれる。

そりゃそうだろう。

普段から「うちの会社の価値観はこれだ」
と言われているので、全員が賛同しやすい。

しかし、価値観が揃っていなければ、
社員は

「これ、おかしいんじゃないですか?」
とか、

「別の選択肢があるんじゃないですか?」

「社長にはついていけません…」

というふうになりやすい。

もちろん、価値観に良い悪いはない。

これが絶対に正しい価値観、
これは絶対に間違っている価値観、
というのは実際にはない。

しかし、組織として集まって
仕事をしていこう、ということであれば、

「うちで働く上での基準はこれ」
「これがうちの価値観なんだ」

というようなものがなければ、
全員が好き勝手なことをして
バラバラになっていく。

自分がやりたいやり方で
仕事をするのであれば、
それは組織に属する必要はない。

むしろ、属してはダメだろう。

組織で、チームで仕事をしていくんだ、
乗り越えていくんだ、ということであれば、

そのチームの価値観に合わせて考えたり、
行動していく、という必要が出てくる。

全員が自分の好きなやり方で、
それぞれの価値観で仕事を進めていけば
収集がつかないことになる。

結果、行動が遅くなる。

そして、判断するのも遅れて、
対応が遅れる。

この変化の激しい時代において
そのような、遅れる、判断できない、
行動できない、というのは致命的だ。

そうならないためにも、
組織の価値観の統一を図っていただく必要がある。

・・・・・

さて、あなたの会社では
組織の価値観が統一されているだろうか?

変化の激しい時代に
組織の価値観が統一されておらず、
全員がバラバラに考え、行動していては
会社としての成長は難しい。

どんな環境になったとしても、
全員があなたと同じ方向を向いて進めるように、

ぜひ、価値観の統一をしていっていただきたい。

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