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2020年2020/06/14

思わず灰皿を投げつけた

池本克之です。

経営の神様と呼ばれた
松下幸之助さん。

あなたは、どんなイメージを
もっているでしょうか?

中には、温厚で優しそうな人柄。

社員をとても大切にする
経営者。

そんなイメージを持っている人が
多いのではないでしょうか。

しかし、そんなイメージとは裏腹に
こんなエピソードがあります。

===========
創業当初は、社内会議の最中に
自分の考えを理解しない部下に対して
思わず灰皿を投げつけたことがよくあった。

危なくて仕方がないので、
当時の総務課長が
アルミの灰皿に代えた。
===========

という話です。

あの温厚で優しそうな人柄からは
想像できないかもしれません。

しかし、当時の松下幸之助さんは
必死だったのだと思います。

どんな経営者もそうだが、
経営を続けていくためには
必死になって当然ですよね。

会社が潰れないように、
長期に渡って継続できるように、

毎日必死になって走り回るのは
当然のことです。

自分が興した会社であれば
尚更必死にならざるを得ません。

しかし、その気持ちを
社員が理解してくれないと
イライラしてしまいますよね。

「どうしてわかってくれないんだ!」

「どうして言った通りの行動が
できないんだ!」

そう思うこともしょっちゅうではないかと思います。

中には、そのイライラを
社員にぶつけてしまうということも、
あったのではないでしょうか?

その気持ちは
私にもよくわかります。

しかし、このようなことが
長期に渡って続くと
組織が混乱する恐れがあります。

社員の中には、
社長の激烈さに我慢できずに
辞めていってしまう人も
出てくるからです。

辞めなかったとしても、
常に社内はピリピリして
険悪なムードが漂ってしまうでしょう。

こうなると、
さらに思ったような行動を
取ってもらいにくくなります。

・・・・・・・・・・・・・

では、どうすれば
社員は社長が思っている通りの行動を
取れるようになるのか?

どうすれば、
社長の思いを理解してくれるのか?

それには、
社長の思いや価値観を明確に社員に示し
共有することが重要です。

どうして社長の価値観なのか?

それは、
「こんな行動を取ってほしい」
「こんな行動は取ってほしくない」
というのは、
あなた自身の価値観だからです。

だが、社長の価値観は
目で見える形でないことの方が
多いのではないでしょうか。

なので、社員は

どんな行動を取るのが正解なのか?
どんな行動を取るのがいけないこと
なのか?

ということがわからないのです。

その結果、思ったような行動を
取ってもらえなくなります。

思ったような行動を取ってほしいのなら
あなたが考える

・正しい行動
・間違った行動

これらを社員に伝えなければいけないのです。

・・・・・・・・・・・・・

創業当初は、
自分の考えを理解しない部下に対して
灰皿を投げつけていた
松下幸之助さんでしたが、

そんな松下幸之助さん関連の書籍を
いくつか読んでいて感じることがあります。

それは、
「言葉の力を大事にすること」です。

松下幸之助さんは、
企業文化を伝えるのに
自分の言葉で直接語り、

社内報などに
自分の言葉を書くことで伝えていたそうです。

「トップの言葉で直接伝える」

これこそが、
正しい経営者の姿では
ないかと私も思います。

私の場合、
これがCCSと呼んでいるものです。

CCSというのは、
コーポレート・カルチャー・
スタンダードの略で、

日本語にすると
「企業文化の基準」となります。

中小企業の場合、
社長であるあなたの価値観が
そのまま企業文化になっていきます。

しかし、企業文化は
目で見える形でないことが多いのです。

なので、それを文書化し、
目で見える形にする必要がある。

そうじゃないと、
あなたが言ったことが伝わらなかったり
あなたが思っているような行動とは
違う行動を取られてしまうからです。

CCSは、そのようなことを防ぐ
ツールといえます。

また、CCSがあることで
あなたの考えに社員の考えを
できるだけ近づけることが
できるようになります。

このCCSを浸透させることで、
社員があなたと同じように考えるように
なるのです。

そうすることで、
あなたが理想とする企業文化が
できあがっていきます。

あなたが考える

・社員に取ってほしい行動
・社員に取ってほしくない行動

これらには、何があるでしょうか?

社員があなたの考えを理解し、
同じ方向を向いて進めるように

ぜひ、あなたの言葉で
あなたの価値観である企業文化を
伝えていってほしいと思います。

それが、今後さらに
あなたの会社を伸ばしていくことに
必ず繋がっていくでしょう。

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