池本克之です。
私は、会議でも打ち合わせでも、
社員には「どんどん発言してほしい」と
伝えている。
なぜなら会社は
「指示待ちの集団」ではなく、
「考える人の集まり」で
あるべきだからだ。
考える力を持つ社員が多い組織は強い。
逆に、沈黙の多い会社ほど
現場の温度は下がっている。
発言するという行為は、
単に意見を言うことではない。
自分の頭で考え、言葉にして、
相手に伝えるという
“能動的な思考の証”だ。
このプロセスがあるかどうかで、
組織の成長スピードは大きく変わる。
ただ、現実には多くの職場で、
社員が手をあげない。
「何を言っても変わらない」
「どうせ上司に否定される」
「空気を読んだ方が安全」
こうした心理が根強い。
だが、その空気を壊さない限り、
新しい発想も改善も生まれない。
大事なことは、
“発言しない社員”を責める前に、
“発言しづらい環境”をつくっていないかを
経営者自身が見直すことだ。
上司が否定的な一言を放つだけで、
会議室の空気は一瞬で凍る。
「そんなこと考えるなよ」
「それは現実的じゃない」
この二言で、次の手はあがらなくなる。
社員の発言量は、
上司の一言で決まる。
つまり“話す文化”は
上からしか生まれないのだ。
だから私は社長やリーダーは
「完璧な答え」を求めてはいけない
といつも言っている。
むしろ「未完成な意見」を歓迎すべきだ。
そこに組織の“知恵の芽”がある。
実際、発言量と業績には相関がある。
2024年の調査(MIT Human Dynamics研究)によると、
チーム内で、発言が均等に分散している組織は、
発言が偏っているチームに比べて
生産性が約1.5倍高かったという。
つまり、声を出す人が多いほど、
成果も生まれやすいということだ。
ではどうすれば社員が手をあげるようになるか。
3つのポイントがある。
1つ目は、「否定しない」こと。
意見が出た瞬間に評価しない。
「面白いね」「なるほど」とまず受け止める。
その一言で、次の発言が生まれる。
2つ目は、「発言を形にする」。
言いっぱなしで終わらせず、
出た意見を一つでも実行に移す。
「発言が反映される実感」があると、
社員はまた手をあげたくなる。
3つ目は、「上司も手をあげる」。
部下にばかり求めるのではなく、
上司自身が考えを出し、
自ら失敗を共有する姿を見せる。
その姿勢が“心理的安全性”を生む。
発言の量は、信頼の量に比例する。
安心して手をあげられる会社は、
挑戦を恐れない会社になる。
そして、挑戦の多い会社は必ず強くなる。
だから私は
どんな場でも社員には
「正解はいらないので
思ったことを言っていいよ」
と言っている。
その言葉を重ねていくことで、
会社は少しずつ変わっていく。
黙る組織から、話す組織へ。
上司が語り、
社員が語り、
会社が動く。
その連鎖が、未来をつくると思う。
PS
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