池本克之です。
社員にもっと考えてほしい…
そう願う社長は多いだろう。
現実には「指示待ち」の姿勢が
根強く残っている。
自分で考え、判断し、
動く社員を育てるのは、
どの組織にとっても大きな課題である。
私の考えは、
「考える行動は大人になってから
急にできるようになるものではない」
である。
考える習慣は
幼少期から育まれるべきものであり、
教育の土壌に影響を受けている。
つまり、
考えることに慣れていない人に
「考えろ」と言っても、
すぐにはできないのだ。
だからといって、諦める必要はない。
大人になってからでも
「考える行動」を身につけることはできる。
ここで社長にできる
具体的なことを三つ挙げたい。
まず1つめは、
「問いかける文化」をつくることである。
例えば会議で
「どう思う?」と聞くのではなく、
「この課題を解決するならどんな手を打つ?」
と具体的に問いを投げる。
問いの質が、考える行動を引き出す。
ふたつめに、
「小さな判断の機会を与えること」である。
いきなり経営判断を任せる必要はない。
任せてもできないだろう。
お客様への対応方法や、
チーム内の段取りなど、
それも難しければ、
社内イベントの企画でもいい。
日常の中で社員が決められることを
あえて残しておく。
この「任された経験」が
次の思考の土台になるからだ。
三つめに、
「考えを表に出した社員を承認すること」
である。
「それはいい考えだ」
「その発想は助かる」と、まず受け止める。
意見を言った瞬間に否定されれば、
二度と考えようとしなくなる。
安心して考えを言える環境を社長がつくる。
まずこれが、最初の一歩である。
考える行動は、子どもにとっても、
社員にとっても共通のテーマだ。
答えを与えられるのを待つのではなく、
自分で問いを立て、答えを探す力。
それは生き抜く力であり、
ビジネスの現場でも
未来を切り開く力になる。
「考えることは才能ではなく習慣である」
その習慣を組織に根づかせるのが、
社長の大切な役割である。
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