池本克之です。
私の会社では定期的に
「みんなで掃除をする日」を
設けることにしている。
これは非常に価値がある時間と思っている。
なぜなら
掃除は単なる清掃行為ではなく、
組織にとっての“浄化”でもあるからだ。
まず、物理的にオフィスがきれいになる。
これは当然だ。
しかし本当に大切なのは、
その時間に交わされる社員同士のやりとりにある。
「この棚、動かせるかな?」
「この書類、本当にいる?」
「この機器、壊れてない?」
普段の勤務ではなかなか
整頓の時間はとれないので、
こんなときばかりは社員同士が、
自然に声をかけ合う。
社長、上司と部下、部署、担当を
超えた会話が生まれる。
それだけではない。
掃除をしながら、
意外な一面が見えることもある。
几帳面な人、細かいところに気づく人、
率先して重いものを運ぶ人、
日頃の業務では見えにくい
「人柄」がにじみ出てくる。
そして、掃除には「共同体」の
意識を育てる力がある。
誰かが使ったスペースを、
みんなで気持ちよく整える。
「会社は自分たちの場なんだ」と、
自然に思えるようになる。
経営者としては、
そんな掃除の場こそ、
じっくり観察すべき時間である。
口数の少ない社員が誰よりも
丁寧に拭いていたり、
いつも元気な社員が
黙々と重い椅子を片づけていたり、
人間関係の縮図が、
掃除という行為の中に表れる。
それに、終わったあとの一体感は、
他では得がたい。
「きれいになったね!」
「おつかれさま、気持ちいいね」
自然と笑顔が出る。
たった60分でも、チームがひとつになる。
掃除の日は、
もっとも組織が整う日であると。
気持ちよく働くには、
空間も、人間関係も、
両方が整っていることが大切なのだ。
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