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2025年2025/12/19

数字と思いの交差点に、強い組織が生まれる

池本克之です。

経営の現場を
数多く見てきた中で、
リーダーたちがよく口にする
ある感覚がある。

「男性は数字で考える」
「女性は雰囲気で感じ取る」

もちろん、
すべての人がそうだというわけではない。
だが、傾向としてこの違いを
理解しておくことは、
組織を動かす上で
非常に重要だと私は考えている。

男性はロジックやデータを軸に
物事を判断する傾向が強い。
目標、売上、利益、KPI、達成率といった
“見える数字”を好む。

一方で、
女性は空気感や関係性、
感情の動きに敏感である。
チーム内の温度、会議中の目線、
相手の言葉の「裏側」にも反応する。

この違いは、
どちらが正しい・間違っているという
話ではない。

どちらも経営にとって必要な視点である。

むしろ、男性が数字だけで突っ走ると、
気づかぬうちにチームが
冷え込んでいたり、
現場の小さな声が置き去りに
なっていたりする。

逆に、女性的な視点に偏りすぎると、
「雰囲気はいいが
成果が見えない組織」になってしまう。

だからこそ、
経営や組織運営には両方の視点が
必要なのだ。

私は、組織づくりにおいて
「数字で見えるもの」と
「空気で伝わるもの」を
どちらも大切にしていくべきだと
考えている。

数字は、現実を直視する武器である。
雰囲気は、未来をつくる感性である。

特に最近の若い世代は、
「数字が示す目標」よりも
「自分がどう感じているか」を
重視する傾向がある。

だからこそ、経営者やマネージャーは、
数字で語る力を持ちながらも、
雰囲気を読み解く力を磨く必要がある。

会議での沈黙に何が隠れているのか。
報告書の言葉の選び方に
どんな迷いがあるのか。
退職の申し出の裏に、何があったのか。

数字には現れない、
だが確実に「兆し」となるものを
読み取る力が、
これからのリーダーには求められる。

もちろん、これは男女の違いだけではなく、
思考のクセや経験にもよる。

だが、自分とは異なる思考や
感性を持った相手を
理解し、活かす姿勢を持てるかどうかが、
リーダーとしての器を決める。

数字で考えるだけでは、
人は動かない。

雰囲気だけを頼りにしても、
会社は伸びない。

両方をバランスよく見ながら、
それぞれの強みを引き出していく。

それこそが、
多様な人材が活躍する組織をつくる上で、
最も大切な経営スキルの一つであると、
私は思っている。

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