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2025年2025/11/26

社員の声を生かす3つの仕組み

池本克之です。

経営者がよく口にする言葉のひとつに
「社員の声をもっと聴きたい」がある。

しかし現実には、
社員の声を聴いても活かせず、
単なる“愚痴の収集”で終わっている
会社が多いように思う。

社員の声を本当に生かすには、
仕組みと姿勢の両方が必要である。

私は「社員の声を生かす方法」として、
次の3つを提案している。

① 聴く場を意図的に設ける

日常の会話や雑談に頼るのは不十分である。
忙しい現場では、
声を上げる社員はごく一部に限られる。
だから経営者が意図的に
「声を出せる場」をつくらなければならない。

例えば、月に一度ランチミーティングを開き
「不満や提案を出す時間」を設定する。

外でのランチでは、
会社内の話や名前など出しにくいので、
会議室でもいい。
おいしいお弁当やお菓子を出すことで
気楽に意見交換ができる雰囲気を作る。

不満を出そう、とあえて言う必要はないので、
「みらい会議」など名前を付けて、
現在の改善点などの意見交換をしよう、という
説明をして、社員を集めればいい。

場をつくることは
「声を歓迎している」というサインとなり、
社員の発言量は増える。

② 出てきた声を仕分ける

会議の中で出てきた社員の声の中には、
すぐに対応できるものもあれば、
感情的な愚痴や非現実的な提案もあるだろう。

意見のすべてを取り入れる必要はない。
大切なのは
「仕分けの基準を明確にする」ことである。

「これはすぐに実行する」
「これは将来に向けて検討する」
「これは今回は見送るが理由はこうだ」

こうして分類して返すことで
社員は「聴かれている」と感じ、
安心して声を出し続ける。

③ 小さな改善を“即行動”で見せる

社員が声を出す最大の動機は
「言えば変わる」という実感である。

逆に言えば、
何も変わらなければ声は止まるということだ。

だからこそ、
小さな改善を即座に実行し、
見える形で伝えることだ。

例えば
「休憩室に扇風機を設置しました」
「書類のフォーマットを簡略化しました」
といった即効性のある対応。

こうした積み重ねが
「社長に声を出す意味がある」と
社員に刻み込む。

社員の声は、単なる意見ではない。
現場の声は顧客の声につながり、
未来の経営課題を映すシグナルでもある。

経営者が「社員の声をどう生かすか」で、
会社の成長スピードは大きく変わる。

聴くだけでは足りない。
仕組みをつくり、仕分けし、即行動で返す。

この繰り返しが、
社員の声を経営資源へと変えるのである。

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