池本克之です。
社員の生産性はできる限り
あげてもらいたい、
これは経営者であれば
誰でも思うことだ。
しかし、現実は
社員の生産性は「がんばれ」と
叱咤して簡単に上がるものではない。
むしろ声を荒らげた瞬間に、
社員は委縮し、持っている力を
発揮できなくなる。
ではどうすればいいのか。
ここには経営者としての
視点の転換が必要になる。
たとえば、ある会議で
社員がいつまでたっても
結論にたどり着かないことがある。
イライラしそうになるが、
冷静に見てみると、
その原因は「決定の仕組み」が
ないからだった。
つまり、社員が悪いのではなく、
マネジメントが整っていないのだ。
そこで意思決定のルールを
明確にした。
会議時間は半分に減り、
アウトプットは倍になった。
また、オフィスの空気も生産性に直結する。
以前、雑音が多く、
電話や雑談が飛び交う環境で、
集中力が続かないという声があった。
そこで午前の一部の時間帯を
「集中タイム」と定めた。
時間は30分でも60分程度。
社員は静かな時間の中で
驚くほどの成果を出し、本人たちも
「こんなに頭が冴えるのか」と驚いていた。
物理的な環境を整えるだけで、
能力は自然と引き出されるものだ。
ただ、もっと大事なのは社員の意識である。
自分の仕事が
誰にどう役立っているのかを
理解している社員は、
細部にこだわり、自発的に工夫を重ねる。
逆に「ただ言われたことを
やっているだけ」の社員は、
どんな環境を整えても伸びない。
経営者は
「君の仕事は社会にこう役立っている」と
伝え続けることが使命である。
一方で、経営者自身の姿勢も問われる。
トップが長時間会議に居座り、
非効率な仕事を繰り返しているのに
「もっと効率的に」と
社員に言っても誰も納得しない。
社長の一日の時間の使い方こそ、
最大の教育であり、
最強のメッセージである。
私自身、午前中のゴールデンタイムで
クライアントとのアポがないときは
集中して、重要な仕事に
取り組むようにしている。
さらに忘れてはならないのは、
人のエネルギーは有限だということだ。
休まず働かせれば
成果が上がると考えるのは錯覚である。
むしろ適度な休息を取り、
心身をリフレッシュさせたほうが、
短時間で高い成果を生む。
だからこそ「長く働く」より
「どう働くか」を意識しなければならない。
結局のところ、
社員の生産性をあげるとは
「社員の力を引き出す経営」を
実践できるかどうかに尽きる。
仕組みを整え、
環境をつくり、
意識を育てる。
経営者がその姿勢を示し続けることでしか、
組織の生産性は上がらないのだ。
社員を責めるのは簡単だ。
しかし、責める前に自分の経営を
点検する勇気があるか。
そこにこそ、
経営者としての器が問われている。
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