池本克之です。
私は、これまで1000社以上の
企業に関わってきたが、
共通して感じることがある。
それは「勘と経験」だけで
経営をしてはいけないと
いうことである。
もちろん、長年の経験がもたらす直感は、
意思決定の際に
重要な要素のひとつである。
だが、変化のスピードが
速い現代においては、
過去の成功パターンが
通用しないケースが増えている。
私は著書の中でも
繰り返し述べているが、
経営とは本来、
“感情”や“気合”で乗り切るものではなく、
“見える情報”と“
再現可能な仕組み”に基づくものである。
感覚で売上を伸ばすことはできても、
再現性がなければ、
それを組織に仕組み化することはできない。
属人的な成功体験に依存すればするほど、
「自分以外が育たない組織」に
なってしまう。
たとえば営業であれば、
「トップセールスが
どのような手順で商談を進めているか」
「なぜ成約率が高いのか」をデータで
分解する。
人事であれば、
「どのような特性の人材が定着しているか」
「どの部署にどんな性格が向いているか」
を診断結果や実績データで分析する。
これが、“勘から仕組みへの転換”である。
私はそのために、ESP診断や
組織の可視化ツールなども
積極的に導入している。
経営者の最も重要な仕事は、
「判断」ではなく
「仕組みを残すこと」である。
もしあなたが今、
「なんとなくの判断」や「感覚的な人事」に
頼っているとしたら、
それは大きな経営リスクになりうる。
今後の経営環境では、
“勘で動く人”より
“数値と構造で整える人”が
生き残る時代になるだろう。
経営の勘に頼るのではなく、
勘を仕組みに変える力こそが、
真のリーダーシップであると
私は信じている。
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