池本克之です。
若い社員は常に迷っている。
なぜならこれまでの人生で
親や学校が安全なレールを敷き、
失敗しないように導いてきたからである。
多くの若者は
「正解を知りたい」のだ。
とくにここ数十年の日本の教育は、
正解探しを植え付けてしまっており、
その不安を常に強く抱えている。
会社に入っても同じ姿勢を持ち込む。
求める。
だからこそ自分で判断することに
不安を覚え、
決断を避ける傾向が生まれるのである。
では、会社はどうすべきか。
単に「自分で考えろ」と
突き放すだけでは、
若手は萎縮してしまう。
必要なのは、
正解を教えるのではなく
「判断の枠組み」を
共有する仕組みである。
たとえば
「顧客第一」
「スピード優先」
「誠実対応」
といった価値観を明文化し、
どんな場面でも
そこに立ち返れるようにする。
それがあるだけで若い社員は
「この方向で決めていいのだ」と
迷いを減らすことができる。
また段階的に裁量を広げる
仕組みも必要である。
いきなり大きな決断を任せるのではなく、
「小さな判断」を繰り返し経験させ、
少しずつ責任の範囲を広げていく。
失敗しても社長や上司が支えるよ、
という空気を示すことで、
若手は安心して一歩を踏み出せる。
さらに仕組みとはルールだけを
指すものではない。
相談の場を日常的に用意することも
仕組みである。
気軽に意見を言えるミーティングや、
定期的な面談の場を整えれば、
若い社員は
「迷ったら聞ける」
「次は自分で判断できる」と
学んでいく。
私は若い人を応援したいと思う。
迷いながらでも
前に進む力を持っているのが若手である。
だからこそ、正解を与えるのではなく、
判断できる枠組みと、
挑戦できる場を会社が
用意するべきである。
仕組みで支えられた環境があれば、
彼らは必ず自らの力で
決断できるようになる。
それが企業の未来をつくると思う。
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