池本克之です。
「どうしてそんな失敗をしたのか」
「ああ、あの人はいつもダメだ」
組織で仕事をしていると
こんな声が聞こえてきそうです。
上司の中には部下がした失敗や
部下の未熟さばかりに目を向けて
良いところが見えていない人がいます。
多くの人は相手の良い部分よりも
悪い部分に目が向きがちです。
さらに悪い部分は記憶に残りやすく
何度も思い出してしまいます。
とはいえ相手の良い部分を
理解していれば良いのですが
悪い部分しか見えていない場合は
相手へのイメージが悪くなり
人間関係にヒビが入ることがあります。
こうなるとお互いに信頼関係を築くのは
非常に難しいでしょう。
部下も悪い部分だけを指摘する人と働くのは
やりにくく一緒に仕事をしたくないと感じます。
誰でも良い部分があれば褒められたいものです。
また直接言ってもらいたいと感じます。
それがモチベーションになる人もいます。
とはいえ部下をどう褒めればいいのか
悩む上司は多いようです。
実際書店には「部下の褒め方」に関する本が
たくさん並んでいます。
それだけ褒め方で悩む人が多いということです。
確かに褒めることは大切ですが
単に
「素晴らしい」
「さすが」
「すごい」
と根拠もなく頻繁に褒められては
部下も上司が本心で言っていないと感じ
嬉しくありません。
「本当にそう思っているのか」と
疑うかもしれません。
ではどのように褒めれば良いのでしょうか。
それには「あなたに起きた変化」を
具体的に伝えると効果的です。
例えばあなたが部下に仕事を任せ
部下がその仕事を立派にやり遂げたとします。
そのとき「よくやってくれた」と
言うだけではなく
「君がよくやってくれたおかげで
私は助かった。A社への対応に集中できたよ」
と伝えてください。
自分に起きた事実を共有されると
部下は「自分は役に立てたのだ」と感じ
嬉しくなります。
また相手にどのような変化が生じたかを
知ることで自分の存在意義を実感できます。
このようにただ「よくやってくれた」と
言うのではなく自分に起きた変化まで
伝えることでお互いの人間関係は
より良くなります。
部下との関係が良くなれば
仕事はスムーズに進み部下を信頼して
仕事を任せられるようになります。
そうすることであなたの時間にも
余裕が生まれます。
私たちは相手の悪い部分ばかり
に目を向けがちです。
しかしそれでは長期的に良い関係を
築くのは難しいものです。
相手の良い部分にも目を向け
褒めるときは必ず自分に起きた変化を
伝えることを私自身も忘れないように
したいと思います。
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