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2025年2025/12/08

部下の悩みは組織の悩み

池本克之です。

この世に、
悩みのない人間などいないだろう。

仕事上でも、
人はしばしば難問にぶつかり、
悩みをかかえるものだ。

悩みの種を自分で分析し、
乗り越えることができれば、
それは大きな成長となる。

だが、多くの場合、
人はひとりで思い悩み、
身動きが取れなくなる。

そうすると、
気持ちは重くなり、
仕事ははかどらず、
周囲にも悪い影響を与えてしまう。

自分の組織で、
そのような負のオーラを広げないために、
悩みを抱えるスタッフの心の負担を、
上司は、取り除く必要がある。

何か困りごとが発生したときに、
話を聴いてもらうだけで、
人はかなりの安心感を得るものだ。

仕事上の悩みは、
よほど複雑な事情がない限りは、
職場の仲間や上司に相談するのが、
一番よいだろう。

だから、悩んだり困ったときに、
相談できるような環境が、
組織として重要になってくる。

部下が悩んで相談しに来た時、
すぐに話を聴いて、
良いアドバイスを与えられたら、
それは理想的なことだ。

だが実際は、上司も何かと忙しく、
絶えず目の前に仕事を抱えて、
すぐに部下の相談にのるのは難しいだろう。

では、どう対応したらよいのだろうか?
それは、いったん部下の話を受け止め、
「相談したい」という申し出を、
きちんと聞き入れることだ。

どんなに忙しくても、
悩みや相談を聞く意思が
あることを伝えよう。
そして、
予定を確認して時間を確保するなど、
具体的な対応をすると良い。

「自分は、部下であるあなたが抱える
困り事・悩み事を知りたいし、
出来る限り話し合って、
解決の役に立ちたいと思っている」
ということを伝えることが大切だ。

上司がこのように接してくれれば、
部下も、ひとまず安心するだろう。

「忙しくても、時間を取ってくれるなんて、
部下を大切にしてくれているんだな」
「この件は上司と相談してからにして、
今は別のことに集中しよう」

と、気持ちも楽になるだろう。

だが、上司に相談を持ちかけた時、
「いま忙しいから後にしてくれる?」
「ごめん、誰か他の人に相談してみて」

などと言われたら、
部下はどんな気持ちになるだろうか。

「自分が悩んでいようと、
上司には関係ないんだな」
「最初から聞く気がないんだろうな」

こんな風に思うのではないだろうか。

そして、
自分が大切にされていないと感じたり、
悩んでいる自分自身を責めたりしてしまう。
当然、
仕事のモチベーションも下がるだろう。

上司に相手にされていないと感じたら、
上司のために
良い働きをしようとも思えなくなる。
信頼関係が崩れてしまうのだ。

部下の悩みは、組織の悩みでもある。
小さな悩みや問題点を、
早い段階で吸い上げておくことが、
組織にとってどれほど重要なことか、
有能な上司であれば知っているはずだ。

業績もない若い社員や、
パート、アルバイトの人たちなど、
組織の人材のすみずみにまで、
心を配ることができたら理想的だ。

誰がどんなことで困り、悩んでいるのか、
部下の言葉に注意深く耳を傾け、
しっかりとした信頼関係を築くことが、
よい仕事に繋がるのである。

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