池本克之です。
部下に成長してもらうためには、
時には目をつぶって
失敗を経験させることが重要だ。
中には、私たちが自分の手を動かすことで
フォローできるレベルの失敗もあれば、
経営のバランスシートを左右するような
手痛い失敗もあるだろう。
しかし、これは一種の
教育コストである。
メンバーが新しい事業や
プロジェクトを提案してきた時、
うまくいかない予感があったとしても
本人に相当の覚悟と熱意があれば
あえてチャレンジさせることもある。
頭ごなしに
「そんなのは無理だ」
「うまくいくわけない」
と言ってしまっては、
もう二度と自分の考えを
言ってくることはないだろう。
それに、
「あの人には言ってもムダ…」
という空気が流れてしまう。
それでは、
せっかくチャレンジしようとしているのに
その芽を潰しているのと同じことだ。
何事にも絶対はない。
誰もが「絶対無理」と
思うようなことでも、
本人の熱意と努力次第では
成功する可能性だってある。
事実、そうやって成功した
ベンチャー企業はたくさんある。
本人の「やってみたい」という芽は
潰してはいけないと私は考えている。
その代わり、大事なことは
必ず最初に
「撤退のルールと基準を明確化しておく」
ということだ。
ビジネスなので、
利益は追求しなければならない。
例えば、
「半年で黒字化、
その間の累損はいくらまで。
それが達成できなければ撤退」
というようなルールを決めて
その上で思い切り行かせる。
何事も勇気を持って
チャレンジする中からしか
大きな成功は生まれない。
また、思い切って
ぶつかっていった経験がないと、
日々の仕事の中でも
思い切った行動が取れなくなる。
もちろん、私たち社長からすれば
勇気が必要なことだろう。
しかし、時には目をつぶって
失敗を経験させることも
部下を成長させるためには必要なこと。
そして、うまくいけば
その人の自信に繋がるし、
仮にうまくいかなかったとしても
そこから学ぶことは多い。
何がうまくいかなかった原因なのか?
どうすればよかったのか?
ということを考えさせ、
次回に活かしてもらえばいいのだ。
・・・・・
人間は、経験から学ぶことが非常に多い。
そのことを理解して、
部下があなたに何か提案してきた時には
撤退のルールと基準を最初に明確化し、
後は、部下の背中を
押してあげればいいのだ。
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