池本克之です。
私は今まで自分の会社の会議以外にも、
お客様先の会議にも立ち会うことが多い。
その中でたびたび目にするのが、
「発言しない人」の存在である。
議論が交わされ、意見が出揃っていく中で、
一言も発さず、終始黙っている人。
あるいは、自分の意見を問われても
「特にありません」と答えるだけの人。
一見、害のない態度のように見えるが、
私はそれを「無言の無責任」と捉えている。
なぜなら、沈黙は「不参加」であり、
「意思表示を放棄している状態」だからである。
つまり、会議という組織活動の中で
発言しないことは、
議論に無関心であることと同義なのだ。
これは、無視と何ら変わらない。
黙っている人が会議後に、
「あの決定には納得できない」と
陰で不満を漏らすことがある。
だが私はこう問いたい。
「ならば、なぜその場で声を上げなかったのか?」
議論とは、意見を交わしてこそ価値がある。
同意でも反対でもいい。
その場にいる以上は、自分の立場を表明し、
責任ある姿勢を示す必要がある。
もちろん、声が大きい人の前では
発言しにくい空気もあるかもしれない。
だが、経営や組織運営というのは、
そうした「空気に流されない意志力」が
求められる場である。
最近は特に、
“心理的安全性”と“発言責任”の両立が問われる。
誰でも発言できる環境をつくることは大前提だが、
そのうえで「沈黙も責任の一形態」であるという
意識を持たせる必要がある。
私が会議で重視しているのは、
全員に一度は発言機会を与えることである。
強制ではなく、
「あなたはどう思うか」を丁寧に問う。
そうすれば、思わぬ視点が生まれ、
議論の質が深まることも多い。
会議に参加するということは、
組織に影響を与える立場にあるということだ。
沈黙も選択のひとつだが、
その結果には、必ず責任が伴う。
だからこそ、私は伝えたい。
「黙ることは、無関心では済まされない」と。
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